株式会社カグヤ野見山広明−子どもたちの未来を願い徒然なるままに書き綴るカグヤ社長の惟神の道blog。


遠近

何か大きな問題意識や危機感があれば常に遠くをみようとする。
そして身近な問題に囚われ、どうしても平常心を失ってしまうことが多い。

特に、責任者やリーダーと言われる会社のトップなどは常に遠くを見て今の状況を客観的に判断するのでどうしても話の内容が遠くのことばかりなることが多い。

しかし現場では、そうはいかない。
現場はすぐに起きる出来事で溢れているからだ。

しかし、それはよく考えてみるとずっと遠くにあったものが近づいてきただけでイキナリ身近になったのではない。

よく仕事をするときに、私は交通事故という言葉を使う。

先に物事をよく考察して先読みをしていないのに、過ぎてしまった出来事のときに対応しようとしてもそれはもうどうにもならないことだと定義しているのだ。そんなときは、交通事故と思って、誠心誠意対応することをモットーに指導をしている。

しかしよく全体と経過を見れば、決して交通事故が悪いと定義しているのではなく、それは通過するときのお互いの接し方で大事な出会いや邂逅になるときもあるからだ。それはそれで何があるか分からないから人生はとても面白いのだと思う。

遠くを見ようとするときに大事なのは問題意識と危機感の持続だと思う。

今、この時が勝負なのかそれとも数年後の何かの時が勝負なのかなどもそれはその人の問題意識の大きさや危機感の密度によるのだと思う。

見通そうとしても見えないのは、きっとその問題意識や危機感が足りないのだろう。そしてそれは、どれだけの志とプロとしての責任と自覚といったやはり自分へ向けた矢印の密度によるものだろうと思う。

以前、師匠からアドバイスをもらったことがある。

どうしても近いところばかり見ようとするから、船酔いするのだと。
そしてそんな時は、遠くを見るようにすればいいと。

そしてこれには後日続きがある。

遠くを語ると他人は何を言っているか分からない。
そんな時は、近くを語ってやり方を示せばいい。

この遠近の違いが今は私の最大の課題だ。

距離感というのはどんな人間関係の中でも存在する。
距離が離れるとは、物理的な距離ではなく感情が引き離すキョリだったりする。

だからこそ、多くの人たちと志を同じく子どもたちのために世の中を今よりもずっと良くしていこうと思うのならば私の話す言葉も見直していかないといけない。

もっと子どもの環境について、皆が分かるような話ができるようになりたい。
まだまだ、師匠の背中観て、わが身を振り返る日々新たな一日でいこうと誓う。
師匠からの学び | comments (3) | trackbacks (0)

コメント

問題や悩みなどがあると、どうしても目の前のことをとりあえず解決しようと思ってしまい、根本的な解決になっていないことが多々あります。近くの問題を解決しても後からすぐに問題が次から次へと出てきてしまうので、近くを見すぎて視野を狭くするのではなく、柔軟に近くと遠くを見て、何が問題なのか洞察する力を身に付け何が本当の問題なのかよく考えていきたいと思います。
先のことを考えることによって根本的な問題を解決し、先の見通しができるようになり、計画的に行動できるようにしていきたいと思っています。
仕事はもちろん、私生活から計画性のある生活をし、仕事へとつなげていき、子どもたちへも同じように、目先の関わりをするのではなく、その子の将来を考えて言葉、行動に気を付けて日々の関わりを大切にしていきたいと思います。
投稿者:take | 2011/01/05 08:39 PM

コメント

遠くを見ることにより遠くに在る問題の深さに気づく事が大事ではと思いました。
今自分が行っていることもどんな意味があるのかという事を遠くを見て謀り、
近くを見て、どう実践、実行していくのかということと考えて行動したいと思います。
その考えを無くしてしまうと一体何のためにやっているのかということも見失って
しまうので、どちらか一方というだけでもなく、両面から考えることが出来るように
していきたいと思います。
投稿者:tak | 2010/07/21 07:24 AM

コメント

まだまだ目の前の事ばかりに意識が行き、本質が見えていない自分がいます。今日起きている問題は今が原因で起きているのではなくそうなるまでに自分の問題意識と危機感が低かったから起きたという事だと感じますし、その経過の中で本当の問題が見えていなかったのだと思います。やはり先を見通すことの大事さを感じますし、先を見通した中で今自分が何を行うべきなのかという事を日々ずっと考え続ける事で本当の問題も自然に見えるようになってくるのだと思います。又どちらかに偏るのではなく、常に両方から考えられるよう意識していきたいと思います。
投稿者:dai | 2010/07/12 06:02 AM

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