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2010年03月のカグヤクルー日記

「感動のおもてなし」

2010年3月 1日

こんにちは。
カグヤの宮前です。

先日、沖縄にて社員理念研修を行いました。
個人的にも大好きな沖縄での研修は
行く前から楽しみにしてましたが
それを上回るほど、内容も濃く
本当に価値ある時間を過ごすことができました。

何でもそうですが
やはり、自分の目や耳で感じることの
大切さを改めて感じます。

また、今回の沖縄ならではの研修の中で
戦争の悲劇を通して命の大切さを学び
沖縄の長寿弁当を味わい
店長の思いを聞き
実際に畑を見学をすることで
食の大切さを実感し
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EM菌の講習からは
持続可能な社会の可能性を感じ・・・
全て挙げるのが難しいくらい本当によい勉強になりました。

そして何より
沖縄の保育園の方々のおもてなしには、
驚くばかりでした。

そのおもてなしは、表面的ではなく
本当に心のこもったもので
そこから、沢山の感動がうまれることも
実感させて頂きました。

やって頂いたことは、きりがないのですが・・・
まず、那覇空港での三線の音色とともに
沖縄色あふれるお迎えから始まり
園での合同研修後の
保育士の方々からのダンスやエイサー
手づくり料理etc・・・
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沖縄の大自然や心を伝えてくれるそれぞれの研修プランに至るまで・・・

時間も手間もかけられた
その心づかいや行動に
大変感動致しました。
また、これらのおもてなしが
とても自然だったことも印象的でした。

それはきっと
日々優しい気持ちで過ごしており
日常におもてなしの精神が
溢れているのだと感じます。

温かく受け入れる心。

そんな大事なことを
今回まさに実践を通して教えて頂きました。

今回の研修もですが、毎回色々な形で、
会社の理念を伝えて頂けることに改めて感謝し
日々の実践につなげたいと思います。

                      環境コーディネーター
                      宮前 奈々子


「仲間」

2010年3月 2日

こんんちは。白土です。

先日大阪の保育園様に研修で入らせていただきました。
今回は4月より新たに保育士になられる方も参加していただきました。

通常であれば
「まだ園の職員ではないのだから」
という声も聞こえてきそうですが今回の園では
あえて参加して頂いての研修となりました。

通常カグヤの研修では
参加者が一円になり対話を行います(一円対話)。

又、テーマを決めて全員が主体的に参加できるよう
もちろんこちら側も働きかけます。

一円の中では、正解も不正解もありません。
又、同時に良い事も悪い事も全て含んで
その中で皆で考えていこうということが大事になります。

そんな中、4月から入られる職員の方を見ると
最初はとても緊張されていました。

その中でテーマ
『日々何を大切にして保育を行っているか?』を決め
参加者全員で話し合いを行いました。

一人ひとりの先生が自分の保育を見つめ直し
子どもの事を真剣に思い、素直に今の自分の気持ちを
伝えていらっしゃる姿にはとても感動しました。

同時に4月から入られる職員の方は真剣に話を聞きながらも
この園で早く働きたいという気持ちが全身から出ていたように思います。

初めてあった人同士でも子どもへの思いを通せば
皆同じなんだとホットする瞬間でも合ったような気がします。
(改めて子どもに感謝です・・・)

又研修の最後で振り返りとして先生方に感想を伺いました。

特に印象的だったのはある先生が
「正職員という形だけでなく
パートの方も含めて皆で研修をやりたい」と言われました。

その言葉に賛同される先生も多くおられました。

理由は簡単な事でした。
「同じ思いでやっている仲間だから・・・」。

当たり前のことかもしれませんが
本当に考えさせられる言葉だと思います。
今の時代は同じ会社の社員、同じ園の職員であっても
人と人との関係が稀薄になりつつあるのではと思います。
もちろん様々な問題がそこにはあるかと思います。

今回働く目的(思い)を仲間で共有できたということは
本当に素晴しい事だと感じました。

私自身も今の思いをもう一度確認し
周りにいる同じ思いの仲間をこれからも大事にしていきたいと思います。

                          オルタナティブコンサルタント
                          白土 大樹


「大きな和」

2010年3月 4日

こんにちはコンシェルジェの瀬口です。

先日、沖縄にて円会イベントを実施致しました。

カグヤ全クルー、及び、カグヤWEBセンターのクルー
総勢18名により、パートナー園である、やまびこ保育園様にお邪魔してきました。

カグヤの全クルーと保育園の皆様による
『大きな和(オキナワ)』が今回の研修のテーマです。

まず、驚きましたのが、空港での熱烈な歓迎でした。
周りの観光客の方からも写真を撮られる程の猛烈な目立ち様であり
スタートから本当に楽しませて頂きました。
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行く先々にて、やまびこ保育園様の先生方による
思いがけないびっくりドッキリ仕掛けに、クルー一同で
驚きながらも楽しませて頂きました。

この日は天気も悪く、予想よりも肌寒かったのですが
やまびこ保育園様からのホスピタリティ溢れる
温かいおもてなしに心が躍り、和ませて頂きました。

人が感動するには
余程の事前の準備が必要になってくることかと思います。
そして、本当に相手に対して
「良くしたい」という思いなくしては
感動のエピソードは生まれることもありません。

やまびこ保育園様の数々のイベント実施内容も凄かったのですが
それ以上に、我々、カグヤに対して何よりも応援して頂いているという
熱い思いがそうさせて頂いたのだと思うと、本当に感謝の仕様もありません。

やまびこ保育園様では
職員の先生方と共に一つの大きな円を組み
良いもつらいも一つの円の中に組み込みお互いフラットに話を行い
他を受け容れ、共有する『一円対話』を実施致しました。

今までもカグヤの研修では色んな機会を通して
一円対話を実施してきましたが、40人以上の大団円での
実施は初めてであり、まさしく『大きな和』を実感することができました。

一円対話の研修終了後には
園長先生はじめ、先生方により
お食事と歓迎の舞を披露して頂き、感動の連続でした。
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一体どれほどの準備をされたのかと思うと
計り知れないものがありますが
「本気で遣り抜く」と言う事を学ばせて頂きました。

与えられた機会を最大限に活かし自分の本気の思いを伝えていく。
これが自分の人生の中でどれほど出来ているのでしょうか

それをやまびこ保育園の先生方は自然に、楽しく、豊かに、幸せに実施していました。

私自身も先生方の優しさと思いやり
溢れる姿を見習って、取り組んでいきたいと思います。

今回の機会を準備して頂いた多くの方々へ
やまびこ保育園様はじめ、この機会を頂くまでに支えて下さったお客様
パートナー企業の皆々様、見守る保育の思いを示して頂き
数々の出会いをつないで頂いた藤森先生、そして、カグヤ野見山社長へ感謝致します。

本当に「にへーでーびる」(沖縄語で「ありがとうございます」)

                               コンシェルジュ
                               瀬口 拓郎


「沖縄研修を終えて」

2010年3月 5日

田上です。

先日カグヤのビジョン(理念)研修の為
沖縄にて研修を行いました。

沖縄という地は、歴史的背景から自分自身、
考えさせられる地ですが今回沖縄での研修を向かえる上で
これまでの日本の歩みや現状の諸事情、これからの方向性
そしてその中でのカグヤの役割、カグヤに所属した自分に何ができるのか
研修が近づくにつれ自分の中で深まり考えていました。

また行きの飛行機の中で
月刊誌「致知」掲載記事「全盲のピアニスト辻井伸行さん」と
「ホンダを支えた№2の藤沢武夫さん」の特集に感銘し
一人飛行機の中で涙していました。

そんな自分を沖縄で出迎えて頂いたのが
沖縄民族衣装をまとった末吉先生を初めとする先生方が
いらっしゃって心が一気に和まして頂き一気に沖縄モードに心変わりしました。

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小橋川園長、末吉先生の素晴らしさは存じ上げておりましたが
園へ訪問し見学をさせて頂き、そして今回の合同研修の一円対話で
やまびこ保育園の先生方のお一人おひとりのお話などお聞きし
素晴らしい人達だと感動し、もっと時間があればもっと深いお話が
互いにできたにと残念でなりませんでした。

その後は先生方から手作りの食事と共に
踊りや太鼓、獅子舞などの芸能を披露して頂きました。
私たちを迎えて頂くなかでのおもてなし、
そしてホスピタリティーの高さに感動し人との出会いの豊かさ
子どもへの思いを共有する人達と同じ時間を過ごせることの
素晴らしさが自分の心に深く沁み入りました。

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今回やまびこ保育園さんのおもてなしの心に触れさせて頂き
自分のこれからの人生にとってとても大切なことを学んだ気がします。

人をもてなすことの豊かさ、喜んでもらうことの楽しみ
生きている喜びを分かち合う至福の感謝と豊かさがこみ上げてきます。
またそれが人生を豊かにする重要な要素だと実感します。

書きたいことはたくさんあり自分の気持ちに
活字がついてこない何とも言えないもどかしさがありますが
沖縄という日本の特別な地でカグヤのビジョンを改めて確認し
自分の志を再確認できたことに改めて節目として心新たに
社業に務められる機会に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

ご参加ご協力頂いた皆様には心からありがとうございました。
これからも子どもたちの豊かな未来のために。
宜しくお願い致します。

                          オルタナティブコンサルタント
                          田上 貴士


「伝えたいこと」

2010年3月 8日

松村です。

2月6日から2月8日の3日間沖縄で研修をしてまいりました。

空港への到着からやまびこ保育園の先生方からの
元気な歓迎で驚かされ、そして園でのおもてなしにも驚かされ
園へ到着後は園内を見学させて頂き研修(一円対話)を行いました。

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沢山の人前で自分の思いや考えを
正直に話すことは難しく簡単なことではなく
それでも皆さんが真剣に話している姿がありました。
一緒に仕事をしていても知らないことがあります。
色々な思いを聞き共有できる研修になったのではないかと思います。

その後、先生方が歓迎会として
沖縄の創作ダンスや、獅子舞、エイサーを披露してくださり
先生たちの気持ちの温かさに感謝と感動をしました。

誰かを楽しませるという原動力はどこからくるのかと考えたとき
それは相手を思う気持ちの強さが心の底から湧いて出てきているものだと感じ
やまびこ保育園の先生方に「感謝」と「おもてなし」の心を学ばさせて頂きました。


2日目は沖縄の各地を巡らせて頂き
平良啓子さんの幼少の頃に体験した戦争の話を伺いました。
内容はとても悲惨なもので、本島へ対馬丸で疎開をした時のことを話して下さりました。
このような事実があったことを伝えたいと思うので内容を書かせて頂きます。

当時子どもたちを集め、沖縄から本土の山奥に疎開するように言われ
4年生の自分と兄、姉、いとこ、祖母で疎開をしました。
父は当時、護衛隊として亡くなっていたそうです。
約1661人が軍艦(対馬丸)に乗って行くから安心だと言われたが
実際はイギリスから買い取った古い船だったそうで
護衛艦込みで5隻で本島に向かったそうです。

母とは翌年の3月には会えると別れ船まで歩き船で一泊し
台風の中本土に向かったが、護衛艦はアメリカの軍艦に気付き
先に本土へ向かってしまったそうです。
甲板に出て、故郷を思い出し、母を思い出していたが
今晩は襲われるかもしれないと兵隊に言われ、泣く子どもや
体調不良になる人も出てきて大変な思いをしたことを話されました。
台風の中泳げるか心配だと思いつつ寝ていると
3発の魚雷に襲われ、沈んでしまいました。
子どもたちは、夜の海の中、泣き叫び助けを求めました。
平良さんは泣くと物が見えなくなるので必死に涙をこらえ、
家族を探しましたが回りに家族はいなくなり
自分で何とかしないといけないとその時悟ったそうです。
子どもの頭が折れたと泣き叫ぶどこかの母の声が聞こえる中
必死に泳いでいると、船は燃え、兵隊が子どもたちを海に投げ入れている姿を見たそうです。

波が凄い中、醤油樽を見つけ必死にしがみついていると
いとこのトキコが目の前に現われ、励ましあったが、大きな波に飲み込まれ
いとこのトキコはいなくなってしまったそうです。
一つのイカダに20~30人しがみつき騒いでいる所に泳いでいると
大人同士で奪い合いをしていました。
やっとの思いでイカダに乗ることができ、6日間の漂流をしたそうです。
漂流者は沢山いて、人食いサメが暴れている海だったので
日に日に人数が減っていき、居眠りをするとイカダから落ちてしまうので
必死にしがみつき、寝ないように気をつけていたと話されました。
竹筒が海に流れていて泳いで取りに行くと、小豆ご飯が入っていて
一人で食べたいと思いましたが、イカダに乗っているみんなに均等に分けたそうです。

目を開けたままイカダから落ちていくおばあちゃんを引き上げようとするが
すでに亡くなっていた話しもされました。
赤ちゃんが寒さで、凍死していたことも目の当たりにして経験したそうです。

やっとの思いで奄美大島に漂着したがフラフラで
歩けない状態でしたが穴を掘り、のどを潤したそうです。
その時、2そうの釣り船を発見し大声で叫び、助けを求め村で
看病してもらいなんとか生きることができたと話して下さりました。
後から聞いた話だと、1500人以上が亡くなったと聞かされたそうです。

平良啓子さんの実際に経験した戦争の話しを生々しく話されていました。
戦争を体験した話しを語り継ぐ人が少なくなる中で
貴重な話しを伺えたこと、この戦争の辛さ、痛みを自分たちも何らかの形で
残していかないと感じました。

3日目は今後のカグヤにとっての
ミッションと方向性について研修を行いました
「バグジー」というホスピタリティの高い美容室経営者の方の
お話を一つのたとえとしてDVDで鑑賞をしました。
「バグジー」では、お客様へ感動を与えるため
自転車で来店されたお客様へタイヤの空気を入れることをしたり
髪を切り終え見送る際にはお客さんが見えなくなるまで見送ったりと
感動をあたえることのエピソードが沢山ありました。
また、働く職場の環境を良くすることも大切だとありました。

カグヤでも体に良いものや緑や花などの植物
そして良い仲間と上司に恵まれ、求めれば勉強し成長できる
環境が整っていることをDVDを観ながら感しました。

尊敬される人になるためには、まず自分が尊敬できる人をもつこと。
尊敬する人をもつということは、自分の目標が明確になっている人のことを
言うそうでこのことを、鏡の法則というそうです。

目標だけではなく、目標とする人を作りそれに対して
信じて取り組むことの大切さを感じました。

今回の研修で、チームワークの大切さ、
相手のことをただ思うのではなく、自分がこうしたら喜ぶと
自分の思いを入れずに考え相手に喜んでもらう
心のあり方の大切さなど沢山の気付きをもらう研修となりました。

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今回の研修を活かすため
子ども、先生、園に感謝の気持ちをもち
どのようにしたら相手にとって一番良いのかを
意識して取り組んでいきたいと思います。

                   オルタナティブアドバイザー
                   松村 武典


「共に生きる社会」

2010年3月 9日

こんにちは、秋山です。
先日オランダより来日された、
リヒテルズ直子さんにお時間を頂き、
意見交換・講演を含めた社内研修を行いました。

オランダは、
【子どもの幸福度調査】の上位国で、
教育や社会の在り方が日本とは異なります。

未来を担う子ども達に対して、
それぞれ何が出来るのか…
意見を交換しながら、
刺激ある豊かな研修となりました。

中でも1番心に残ったのは【共生】という言葉です。

自分の個性を知り、
相手の個性を認め、
活かし合って(補い合って)生きる。

日本の教育は、
まだ比較・競争の色が、
拭えない環境ではありますが、
徐々に【共生】という概念を取り入れられたら、
なんて素晴らしい社会になるだろうと思います。

ただ個性を捉え間違えると、
ただの【我侭】にも成りかねません。

制限させるでもなく、
甘えさせるでもなく、

自分も相手も尊い存在であることを、
伝えられる人間で在りたいです。

今回の研修を通して改めて感じたこと。

それは【教育】というものが、
子どもだけではなく、
大人や社会までも、
変えるキッカケになるということです。

小さな【思いやり】や【優しさ】が、
人から人へと繋がり伝わり合って、
心が通い合う社会になるために、
自分が出来ることに取り組みたいと思います。

             コンサルティングサポーター
                    秋山有紀子


「国境なき世界」

2010年3月 9日

こんにちわ、営業部の眞田です。

もう3月。 卒園の時期、学年が上がる時期。
新たな年度に切り替わるということが待っているだけで
なんだか新たなドラマがスタートするのだと思うと楽しみです。

また、社会全体も新たなスタートを切るような予感すらしています。

それは、地球誕生から46億年と途絶えることなかった生命の和が
私たちの生活によってたった50年足らずで途切れてしまう方向に
向かせてしまっているという事実に気づいたことで
新たな取り組みが始まっているということです。

社会、自然、教育、文化、それぞれの分野において
継続可能な考え方、あり方とは何なのだろうかと
今までの自分達を振り返り、そして新たな実践に変えていっている。
そのように感じます。

自分を中心に考えると
知らずと自我が出すぎて知らずのうちに不自然なこともありますが
子どもを主体と考えると、大人の生き方も変えていけるのだと改めて感じました。

そんななか、カグヤでは先日研修をおこないました。

ユニセフの子どもの幸福度調査で「子どもの幸福度」世界1位だった国、オランダ。
その調査で日本はデータ不足でランクは出ませんでしたが
答えた質問に対しての結果は酷く、特に「孤独を感じる」
という項目についてはビリから2番目の国と比べても2.6倍近い開きがある結果。

日本の子どもたちが何かと比べられ、競争させられ
夢を持てず、自己肯定感を感じられずにいるのではないだろうかと
危機感を持たざるを得ない結果でした。

その子どもの幸福度が高い国オランダの教育というものは何を行っているのか。
日本は何を学び、何を大切にするべきなのか。
そういったことを学ぶ機会を、弊社社長より用意頂きました。
今回はオランダで生活をし、オランダのイエナプランを学び
現在、日本にて教育の在り方を講演・出版などで
発信していらっしゃいます実践家の
リヒテルズ直子さんをお招きし、研修を行いました。

今回の研修で学んだことは数々ありますが
その中でも私自身にとって大切だったのは
オランダも、日本も、共にまだまだ子ども主体を
目指して進み続けなければならないのだということでした。

どうも、私は答えを求めていたように思います。
「オランダ【北欧】が正しい」という答えを得ることによって
日本がどこに進めばいいのか、何を参考にすればよいのかが
分かるのではないかという考えを持っていました。

しかし、学べば学ぶほど
オランダはオランダの課題があり、日本は日本の課題があり
本当に子どもが幸せになれる社会を目指して
それぞれの課題を乗り越えていかなければならない
のだということに気づかされました。
また、お互いその状況の中でも、
何故オランダの子どもは幸福度が高いのかを見ると、その一つは、
「個性を尊重する」という言葉が本当に社会全体で
実践されていることが大きかったように感じました。
日本では、子どもたちの個性や意欲、発達段階とは関係なく
年齢が重ねられれば学年が変わったり卒業したり、入学したりします。
しかし、オランダでは、子どもたちの主体性を遮らないために
年齢ではなく、発達段階や個人個人の意思で学年を進めることが出来ます。
このこと一つをとっても、改めて思うのがオランダの社会の
受け皿自体が個性を認めているということでした。

日本で、小学生が留年すると、その子は大変な目で見られます。
高校でも、留年すれば不良であるかのように見られたり、「出来ない子」や「問題のある子」
と見られることは自分自身の人生を振り返ると日本では明らかだと感じています。
日本は、皆と違うとおかしいと思われる文化が少なからずある。
一人ひとり違ってもいいはずなのに、実はそれが保障されづらい世の中になっている。

そこの違い、矛盾が「個性」の確立を妨げているということだと感じました。
ひとりひとりが、みんな同じモノサシで測られることが
子どもたちの自己肯定感を妨げ、個性を認め合えないのだとすれば
一人ひとり違っていいのだというモノサシを作る必要があるのだと感じます。

自然界を見れば、椿もあれば、桜もあって、コケもあれば、ヨモギもある。
一つの種類だけが揃っているのは、人間が整備した畑や森林だけであることを考えると、
杉林にブナがあるとオカシイと言い張ることと同じように
何かに押しつけられた価値観の中に違う価値観があるとオカシイと
なってしまう社会はある意味、不自然であるように思います。

リヒテルズ直子さんには、本当に有り難い言葉を頂きました。

「良心一つをとっても、みんな一人ひとり違うのです。
そして、それは決して間違いではないのです。」

この言葉を聞いた時に、
私は私の心の弱さを知るとともに、人生の豊かさを感じました。

答えは一つではない。
しかし、それは共生していくことが前提であること。

これを思う時、個性とは好きに自分を出せばよいものでも
人権を振りかざせるものでもなく、共に生きていくことのなかで
それぞれの個性としてあるがままの姿を出していく
豊かさを象徴しているのだと感じました。

人は皆違うから生きていける。
皆が同じであれば、誰がその人の苦手なところを補うのか。

一つ、自分自身の考え方の中で、
修正しなければならないと感じるところでもありました。

しかし、リヒテルズ直子さんに教えていただいたもう一つの大切な言葉。

それは、日本が持つ「同調」の心です。
オランダが持つ今の課題は「同調」だそうです。
ある意味で、個性を認めることが行き過ぎて
個性ではなく自由奔放になってしまっている部分がある。
逆に日本は、「同調」が得意であり、思いやりや協調性が高い。
なんだか、世界中の人々が協力し合い、
分かち合うことが今求め始められているように感じた瞬間でした。

これから、国境なき世界となるのであれば
お互いの国の背景と課題を共有して助け合っていくことが
出来るのだと改めて感じる研修でした。

気づきを実践に変えて、自分自身の糧とするためにも
今回の機会を大切にしていきたいと思います。
有難うございました。

                      オルタナティブコンサルタント
                      眞田 海


「心の声を聴く」

2010年3月11日

こんにちは。
カグヤの宮前です。

先日、リヒテルズ直子さまより
社内研修をして頂きました。

個人的な話しではありますが、
2008年、カグヤ入社前の就職活動中・・・

自分自身が求める生き方や働き方ができる場所を
探し求めていた時期に、
リヒテルズさまのワークショップに
参加したことを思い出します。

それは、初めてカグヤクルーと
顔を合わせた場でもあり、
今回は、その頃との変化にも気づく、
貴重な場となりました。

当時と比べて・・・

まず、リヒテルズさんに対して

嘘がなく、見栄をはることもなく、
何より、自分をごまかさないその生き方が、
本当に素敵な方だと、
以前に増して感じました。

自分を欺かず、
自分が自分であるために生きることは、
時として大変なことだと思います。

しかし、自分の心の声に気づかないふりをすると、
他の誰より、結局自分が傷つきます。

自分を好きであるためにも、
自分の心の声には、素直でありたいし、
それを聴いてあげられるのは自分だけなのですから、
私もそうであれたらと強く思います。

そして、そんな自分を大切にしてあげる
日々の積み重ねから、
自分や周りの人をますます好きになり、
幸せになれればと思います。

また、リヒテルズさんのお話に対しても、
共感することが沢山ありました。

それは、カグヤでの実践も含め、
自分が求めている生き方に確実に近づいている証拠であり、
自分自身の軸が、以前よりはっきりしてきたことの
表れでもあると感じました。

数々の話しの中でも、
自然での例え話が特に印象的だったので、
ご紹介致します。
**********************************************
同じ種類の植物ばかりが存在しても、
つまらないし、
色々な種類が混ざっているほうが
土も肥えてて豊かであり、美しい。

子どもも同じで、
一人ひとり特性がある。
だからこそ、それぞれが役にたつ。
**********************************************
本当に、人間社会との共通点を感じます。

それは、子どもも勿論ですが、
大人も含めて、人はみんな違うもの。

だからこそ、一人でできないことでも、
組み合わさると大きな力になり、
考えられないようなことが、
実現できるのだと思います。

実際、自分の日常をふりかえると、
身近な大切な人に対してでさえ、
まず自分が認めてもらえないと、
相手を認められないような場面があります。

「競争より共生」

どうせなら、競い合うのではなく、
お互いに認め合い、受け入れて、
平和な社会を築きたいと思います。

また今回の研修は、カグヤでの仕事が、
そのような平和で心豊かな社会の実現に
つながっていることを
再確認できる場でもあり、
ますます誇りをもって働くことができる、
ありがたい機会となりました。

自分にしかできないこと。

まずは、自分の心の声をしっかりと聴き、
日常を平和に過ごしていくことを、
大事にしていきたいと思います。

環境コーディネーター
宮前 奈々子


「真理」

2010年3月12日

こんにちは、カグヤの白土です。

最近は、毎日の気温の変化が激しく
体調管理の大事さと大変さを感じています。
同時に春が近づいてくる事を少しずつ
感じることが出来ているのではと思います。
季節の変化を様々な形で感じれる日本という国に感謝です。

さて、今回は社内研修について書かせていただきたいと思います。

先日オランダからリヒテルズ直子様をお招きし
社内研修を実施いたしました。

リヒテルズ直子様につきましては
弊社のクルーからも紹介があることと思いますが
現在はオランダに在住しておられ様々な教育を研究しておられます。
又その研究から高い問題意識と危機感を持たれ母国である
日本の為に全力で動いていらっしゃる方です。

個人的にも昨年末のオランダの視察で
大変お世話になり沢山の学びと刺激を頂きました。
特に今回の社内研修では
今カグヤのクルーが仕事をやっている中で
率直に聞きたい質問について答えていただく
という内容で研修を実施させて頂きました。

又リヒテルズさん御自身は
全クルーの仕事の内容については把握されていない事もあり
先ずは各クルー、各部署から、自分達が今何を大事にし
何の為に働いているのか?の説明をさせて頂きました。

その後クルーからリヒテルズさんへの質問です・・・

質問の内容は記載しませんが
出てくる一言一言の言葉の重みをとても感じました。

例えば、『個性・共生』などは普段から社内ではよく聞く言葉です。
又見守る保育ソフトがある以上私達からは切っても切り離す事が
出来ない言葉だと思います。
しかしその言葉の持つ本当の意味を自分は理解していたのかと振り返れば
全くというか深い意味を理解できていなかったと思います。

今回リヒテルズさんの話を御聞きしていると
自分の中の高い問題意識と危機感で全ての物事を
見ていらっしゃるという事を感じました。しかも日本という国が
本当の意味で豊かになるということを願って話している姿
子ども達のことを本気で考えられた上での言葉
どれも衝撃的で感動でした。

又その考え抜いた先にあるのは『真理』である
ということにも気づかせていただきました。
それゆえに聞き手としては当たり前のことを
当たり前に言われているとつい思ってしまうのですが
それが出来るのは真理というものを追求され
しっかりと掴んでいらっしゃるからではと思いました。

又わかりやすく伝えるということが簡単ではないということは、
私自身も様々な研修で感じております。
自分自身が深いところで理解しているからこそ
他の人には解り易く伝える事が出来る事を今は実感しております。

今回の研修でまだまだ自分の中での
問題意識や危機感が低いということを痛感しました。
子ども達のことを本気で思う心を何よりも大事にして
自分にしか出来ない事をやっていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

                         オルタナティブコンサルタント
                         白土 大樹


「縁をつなぐ」

2010年3月16日

こんにちはコンシェルジェの瀬口です。

先日、リヒテルズ直子様より来社頂き、日本とオランダの違いをお聞かせ頂きながら、クルーそれぞれに抱える課題から質問し、実践につなげていくための社内研修を実施致しました。

イエナプラン教育から見るオランダの状況をお伝えして頂きながら、どの様に実践していくことが良いのか、また、自分達の実践が世界から見ると一体どの様に映るのかという点からも質問させて頂き、今、子どもたちにとって必要なこととは一体何なのかを知る機会となりました。

世界の至るところを見ても、これから迎えるべくして進んでいるのは「共生」の時代なのではという話がありました。

今までの日本では周囲に「同調」してしまい、集団に合わせる様な教育を受けて育ってきています。

自分を振り返ってみてもそう思ってしまうことが多く在るのですが、これは今までの日本が積み上げてきたことであり、その様に教わってきたからなのでしょう。しかし、これから益々以て移民も増え、多国籍化が進みますし、この少子の時代、集団に合わせるのではなく、一人ひとりの個性を発揮出来る様な社会へと変わってきていることからも、個々を活かしあう共生の時代とは当然の様に思います。

これは逆を言うと、個性を発揮できるように自分からもなっていかないといけないという事も含まれている様に思いました。一人ひとりが在り方についての変容を求められているのだとも思えるのです。

どうしても自分自身、周囲の意見に同調してしまう事があったりします。自分の個性とは一体何なのか、本当の自分を発揮できるようにならなくてはいけないのではないかと言う事を考えさせられます。

リヒテルズさんは幾度も事例を出して、分かりやすく説明して頂きました。
本当に分かっている人は難しいことは言わない。誰にでも分かりやすい表現で一つひとつ私たちに伝えてくれました。

その中に「昔は森を作ろうとした時に、同じ木を植えて、均一な森を作ろうとしました。
しかし、本当の森の美しさとはそれぞれ違う植物がいて、動物や昆虫など、様々な生き物が混在し、共存出来るからこそ、森が美しいと思えるのではないでしょうか」と仰っていました。

私はこの時に思ったのですが、森と言われると、大きな木ばかりを想像してしまい、眼の届くところしか見る事が出来ていませんでした。

そうですね。
色んな生き物がいるからこそ、森も生き生きとしてくるのです。
どんなに小さく弱い生き物でもいるだけで価値があり、その一つひとつ一緒にいることこそが、何よりも価値があるのだという事を感じさせられました。

弱くてもいい、小さくてもいい。でも自分らしさを発揮してほしい。
本当に元気になってもらいたいのはむしろ弱くなっている人の方だ。と。

一人ひとり生まれ持った個性を大事に、各々の個性が光り輝くことが出来る様に、他を大事に、見守っていくことが大事なのだという事を改めて学ばされました。

何よりも変わらないといけないのは自分自身からなのだと思いました。
それが私にとっても、社会にとっても今だからこそ必要なのではと言う事を思います。

一人ひとりが気づく事によって世の中が変わるキッカケになればと思い、これからも社業に努めていきたいと思います。

リヒテルズ直子様、本当にありがとうございました。

                            コンシェルジュ
                            瀬口 拓郎


「リヒテルズさんとの研修にて」

2010年3月17日

田上です。

先日オランダ「イエナプラン」の普及に務める
リヒテルズ直子さんにご来社頂き
リヒテルズ直子さんとカクヤクルーとの研修と
ディスカッションできる貴重なお時間を頂きました。

わざわざオランダから来られ
直接お話しができることは何度もあるわけではない
貴重な機会、お時間ですので、研修日前より
クルー同士でどんなことをリヒテルズさんに質問したいか
質問事項を出し合い、整理して質問事項の優先順位をつけ
短い時間の中で皆が聞きたいことを一つでも多く
お聞きできるようにと準備していました。

またリヒテルズさんに自分たちの質問が
どんな問題意識から生まれているのか
ご理解頂いた方が質問に答えやすいのではないかと考え
自分たちがどんな理念で日々の仕事をしているのか
所属する事業部がどのように保育会や世の中との関わりを
持っているのかなど、質問の前にご説明、差し上げました。

カグヤに入社して以来
社業を通じて教育の重要性を痛感している日々ですが
昨今の様々な調査で日本人のレベル低下などの状況を目の当たりにし
このままでは日本はどうなるのかと危惧すると共に
カグヤとしての時代的、社会的な役割、使命を感じずにはいれません。

講演活動などご多忙でお疲れの中にも関わらず
多くの質問をさせて頂きまたEUやオランダなどの実例をもとに
非常に解り易くまた的確にお答え頂きました。

その中でも強く共感したのが
教育を語るということは国を語ることであり経済を語ることであり
人としての営みを語ることであるということ。

自分も日本を変えるのは教育を変えることだと
日々、考えて社業に務めていましたが
教育を変えるためにはその教育が様々な立場の異なった人達にも
密接に関わり合っていること、今が良くないことは皆さん感じてはいるが
では何をどこからどう変えていけば良いのか
こうすれば世の中がよくなるという明確なものを持っていないのではないか。

だからこそ、教育という根幹が変わることで様々なことへの
強く影響し変わっていけることを示すことがカグヤとして
自分自身としての役割ではないかと再確認しました。

今回の貴重なリヒテルズさんとの研修では自分自身
教育に対する知識の狭さ、浅さ、自分なりの思想の薄さを実感し
まだまだ、まだまだ、勉強が足りない自分に落胆しながら
改めてリヒテルズさんから世界の教育を感じ取り
自分自身を知る機会となりました。

大変ご多忙の中来社頂き
貴重な機会を創って下さったリヒテルズさん
また社長へ感謝致します。

ありがとうございました。


「社内研修」

2010年3月18日

松村です。

リヒテルズ直子さんのオランダイエナプランの話を
通して社内研修を行いました。

イエナプランとは
子どもたちがやりたい事を自分たちで決めて取り組める教育です。
リヒテルズ直子さんは
オランダの教育(イエナプラン)・社会事情を発信し
日本でも公演・ワークショップを行っている方で
今回貴重な話を伺うことができました。

現在の世の中は、人間同士が同調する関わりから、
共生する関わりになりつつある中で、
世界で本当に必要とされている豊かさとは
何なのかを考えさせられる話を伺いました。
国が豊かになると物も簡単に手に入る時代になり
今後物の豊かさだけで生きていくことができない社会に
なりつつある世の中で、心の豊かさが必要になり、
物に対する感謝ではなく、心に感謝することの大切さを再度考えさせられました。

日本の教育業界は子どもにとって何が良いのかを考えずに
大人都合で子どものことを、勝手に考えて決めています。
これからは、子どものことを本気で主体的に考えることを
カグヤクルーがこの世の中に伝えていかなければならないと話して下さり
自分たちが今やっていることの大切さを自覚しました。

これからの日本は移民が多くなり
文化の違い、宗教の違い、価値観の違いがある中で
人を認め肯定的に考えて共生していかなければならないことを
今の人たちに気付いて欲しいと話して下さりました。

共生があって、一人ひとりの個性があるということを考え
変化する時代の中でどのように日本が変わっていくのかが
必要だと話してくださりました。

一人ひとりの特性(個性)を認め合うことの大切さ、
人間は一人ひとり違い、違いは間違いではないという
素晴らしい言葉を話して下さりました。

今回、リヒテルズさんと始めてお会いして
楽しい時間と共に共生の大切さを感じ
共生の中にも一人ひとりの個性を認め合うことの大切さを学びました。

また、人との違いは間違いではないと話されていたことが心に響き
一人ひとりの個性を認め合うことの大切さを感じました。
日本が抱える保育の課題を、自分たちが問題意識を持って
実践をより深め解決へと導けるように次回も
カグヤクルーで成長をしていきたいと思います。

                     オルタナティブアドバイザー
                     松村 武典


「会話のキャッチボール」

2010年3月19日


こんにちは、秋山です。

先日あるクルーから、

「もっと成長するために、
 自分の課題を教えて欲しい。」

と、全クルーに問い掛けがありました。

活かし合う(補い合う)組織であるカグヤは、
敢えて「課題」を言葉にする機会は、
少ないのですが…

それぞれの視点を通じて、
「もっと○○なったら、○○なるのでは?」
と提案することで、豊かな時間となりました。

それから約一週間。

問い掛けてくれたクルーを見て、
ハッと気付いたことがありました。

それは自分の提案が、
【投げっぱなし】
になっていたことです。

問い掛けた本人は、
もらった言葉を心に留めて、
日々変化しようと努めているのに…

提案した側は、
その小さな変化や心意気さえも、
感じようとせずに過ごしてしまっている。

どんなに相手を想った発言でも、
投げっぱなしであるだけで、
無責任な発言にも成りかねません。

会話はお互いのキャッチボール。

受け手ばかりでなく、
発信側の姿勢を見直し、
小さな気付きや声掛けを、
忘れずに出来る人で在りたいと思います。

                コンサルティングサポーター
                秋山 有紀子


「沖縄研修~大きな和~後編」

2010年3月22日

こんにちわ、営業部の眞田です。

各園様にご訪問させていただくと、皆さま卒園式に向けて
準備をされている姿をよく見かけるようになりました。
子どもたちも、小学校に上がるということで
今よりもお兄さんやお姉さんになるという自覚なのかは分かりませんが
わくわくとした期待感を持つ眼差しと、卒園してしまうことへの少しの寂しさとが
入り混じったように心も体も高揚しているように感じます。

自分自身の卒園式のことを思い出すことが難しいですが
覚えている感覚としては、、なんだか特別な日であることと、母親が
豪い化粧をしていることに緊張した思い出があります。

今回のブログですが、全前回の沖縄研修の後編を綴りたいと思います。

沖縄研修にて、2日目にお伺いした笑味の店というお食事・お弁当屋さんでのことなのですが
自分自身の食に対するつたない考え方に新しい価値観を頂いたように感じました。

その「笑味の店」がある大宜味村というと
沖縄でも長寿の村ということで有名ですが
そもそも沖縄自体は長寿の県で有名だったはずですが
だんだんと異文化が入り伝統が消え、昔からあった地野菜も絶滅し
外来種の食べ物が入ってくることで、長寿のランキングからは消えさろうとしているようです。

その中で、大宜味村が長寿を保ち続けている理由は
地元に元々ある食材を昔ながらに大切にする文化が残っている
という理由も関係しているそうです。

元々、自然界や動物を考えれば理解しやすいことなのかも知れませんが
生まれおちるその土地にある食べ物や栄養素で生きていけるように進化してきたのが
その土地に居る生命なので、元々そこにある食べ物を食べるのが体にとっても良いのだ
ということを気づかせていただきました。

当たり前のことなのかもしれませんが
私はどちらかというと体にいいものを食べ物の種類で判断したりしていた感があります。

同じ肉でも、肉食で生きていく環境で育った国の人(狩猟民族)と
草食で生きていく環境で育った国の人(農耕民族)とでは
食べた時に体が催す反応は全く違うのだということを私自身
あまり認識していなかったように思います。

大切なのは食べ物の種類だけではなく
自分の身近なところで採れたものも大切なのだと感じました。

元々、そこに自然にあったものの中で工夫して助け合って生きていくこと。
これが、長寿につながる一つの大切な要因であることを学ばせて頂きました。

自分自身の体を助けるためにも、「地産地消」は大切なのだと思いますが
地元で自分の体に合った食べ物を作って頂けている農家の方
また、地元の食材を流通させて消費者に届けてくださる方々
またその食材を料理してくださる地元のお店の方々のことを考えると
何とも地域の人々は有り難い恩人であり、そう考えた時
地産地消とは、今のこの多様化しすぎ、本末が見えなくなったこの時代が
忘れかけてしまっている「思いやり・お陰さま・有り難い」などといった
「共生の理念」を取り戻すためのとても大切な行動であるように感じました。

時代は多様化し、国境も超えたコミュニケーションが一般化して行く中で
その変わりゆくことばかりに目を奪われ、そこにばかり順応していく意識を
持ちがちな自分が居ますが、流行ばかりに目を向けるのではなく
不易の部分もしっかりと持てる自分になるために、日々、物事を決めつけず
子どもたちの未来を思い、今を考えて実践していきたいと思います。


                            オルタナティブコンサルタント
                            眞田 海


「キラキラ金メダル」

2010年3月24日

こんにちは。宮前です。

最近は段々と暖かくなり、
社内の花々も、桜やカーネーションに囲まれ、
随分と春めいてきました。

さて、先月の話しになりますが、
バレンタインに、
カグヤ女性クルーから男性陣へと、
フェアトレードのチョコをお贈りしました。

そして先日、ホワイトデイに、
男性陣よりお返しを頂きました。

そのお返しがなんと・・・

手づくりのBIG金メダル!!
20100316215606.jpg
バンクーバー五輪も去ることながら、
日ごろの感謝の気持ちを
金メダルで表現して下さいました。

また、頂く場にもひと工夫あり、
授与式という形で、
クルーが司会をし、
社長より、女性一人ひとりに
金メダルを首にかけて頂き・・・

何とも言えない、
驚きと楽しさと、
嬉しさと恥ずかしさの入り混じる、
幸せな気持ちになりました。

また、金メダルの中には、
メッセージカードも入っており、
普段の仕事に対する感謝の言葉まで頂き、
喜び倍増でした。

「ありがとう」という声は、
社内でも交わされてますが、
改めてメッセージで伝えて頂けると、
本当に嬉しいものです。

最後には、みんなで社内の円テーブルに集まり、
輪になってケーキを頂き、
大変温かな気持ちになれました。

正直、このような手づくり感溢れる
ホワイトデイを経験したことはなかったので、
忘れられない思い出になりそうです。

そして何より、
子供のために全国を飛びまわり、
多忙なはずである男性陣が、

私たちのために時間を費やし、
アレコレ考え、買い物したり、
メダルを作成したりする姿を想像すると、
本当にありがたい気持ちになります。

改めて感じることは、

ひとつひとつのことを流さず、
心をこめたり、楽しんだり
相手を思って行動することで、
人生が随分と豊かになるということ。

どうせなら、
人生を充分に味わい、
楽しまないとモッタイナイ。

せっかくの一度きりの人生。

イベントは勿論、
日常の出来事でさえ、
二度と同じものはないのですから・・・

簡単に流してしまわず、
じっくり味わい、楽しみ、
金メダルのようなキラキラ輝く人生を
送れたらと思います。

                 環境コーディネーター
                 宮前 奈々子


「一円対話」

2010年3月25日

こんにちは、カグヤの白土です。

3月も終わりに近づき街の中でも卒園式後のお母さんと子どもたちの姿を目にします。

先生方からすれば本当に忙しい時期なのかもしれませんが、
親の立場から考えると改めて子どもの成長を感じることの出来る貴重な時期であり、
貴重な瞬間なのではと思います。

さて、話は変わりますが今回のテーマである
『一円対話』は、カグヤのクルーで毎日行っている実践です。

ちなみに朝は必ず『一円対話』から始まります。
どんなに忙しくてもこの時間が無かった日はありません。

今では朝の一円対話が無ければ
所謂仕事も出来ないのではと感じています。

特に研修に関わらせて頂いております私にとっては
本当に貴重な時間です。

毎日の一円対話で、内省・気づき・感動があります。
でもそれがあるという事は、前提に同じ思いで働いている
という事があるからではと感じています。

又正直なところ多くの園様を見ていると一円対話の必要性を感じます。

多くの園様と関わらせていただく中で
保育という仕事は本当に素晴しい仕事だと
気づかせていただきました。

未来で活躍する子ども達のことを本気で考えて
生きるために必要な力を子ども自身が獲得できるように
真剣に導こうとされている姿にも感動させていただいております。

しかしながら、保育というものが
大変な仕事だという事だけになっている
先生も多く見うけられます。

あってはならない事が起きているという危機感をとても感じます。

同時に本当にやりたいことが
やれない環境になりつつあるのも大問題だと感じます。

又実際に研修に入らせていただいていると
先生からはゆとりや余裕が無いという課題が多く出てきます。

最後はそれが悪循環になり
働き甲斐を感じるとは間逆の方へ向かっているような気がします。

そのような中で、全ての問題の解決に繋がる
とは言い切れませんが、『一円対話』の必要性を感じます。

『一円対話』を通して先ずは互いを知り
良いとか悪いとかは全く抜きにして子どもの事を本気で考えて
話す時間を取るだけでも新たな気づきや感動が生まれるのだと思います。

又ゆとりや余裕をもつ為にも
『一円対話』は大事だと感じますし
結果的に今何を大事にすべきなのか?
という事も自然に感じたり見えてきたりします。

又特に『一円対話』を通して感じることがあります。

それは見た目の行動を大事にする前に
在り方を大事にすると気づきの量も内省の量も
変わるのだという事です。

そういう意味でも在り方のほうを考えさせてくれる『一円対話』は
やはり大事だと改めて感じます。

これからも社内の様々な実践の意味を大事にし
自分達の実践が少しでも子どもたちに繋がるよう取り組んでいきたいと思います。

                       オルタナティブコンサルタント
                       白土 大樹


「当事者意識を持つ」

2010年3月29日

こんにちは、コンシェルジェの瀬口です。

先日、社内で「当事者意識を持つこと」という話がありました。

人と会話することや議論することの中で
客観的に見て感じることが「自分がどうする」ということもなく
起きた出来事に対して批評、評論になってしまうと
本当は一体何がしたいのか、どうありたいのかが分からず
話を進めるにも困ってしまうことがあります。

そう考えると思うのです。
自分の生活の中でも大なり小なり評論だけに
なってしまっていることがあると言うことに。
そして、お客様からのご相談の中でも
自分が「本当は何がしたいのか」ということを聞き届けることが出来なければ
ただ相手の言葉を聞くだけになりそれは本当にお客様が成し遂げたかったことを
実現することへも繋がらないのです。

知識をいくら広げて、学んで人に伝えたとしても
自分が実践したことから伝えていかないことには
それは本当の学びではないと思いますし
たとえ話をしたとしても自己満足の様になってしまいます。

難しい話を難しく言う事は誰でも出来ます。

本当の学びとは自分が実践してどの様に感じるのか
そこから得たものでしか他人に伝えることは出来ないものだ
ということをいくつもの体験の中でも感じます。

藤森先生や先日の致知出版の新春セミナーでも
お聞きした塩沼亮潤先生など、実践している方は
分かりやすい言葉で伝え、無駄が無く、シンプルでありながらも
深みを感じる事の出来る、余韻を感じさせる言葉でした。

カグヤの仕事を通して
「伝える」「書く」という機会を多く頂いております。
この日記の原稿を書く際にもいつも悩んでしまいます。

自分が頭でっかちにならない様に
自分が思っていること、感じていることから皆様へ
お届け出来る様に心掛けていきたいと思います。

                       コンシェルジュ
                       瀬口 拓郎


「成長」

2010年3月30日

こんにちは、営業部の田上です。

先日、ある経済誌の特集記事に
「人材育成が追いつかない状況でシェア世界一になってしまったトヨタの悲劇」
という見出しに目を奪われました。

その後、特集記事の内容通りのプレスカンファレンスの場で
豊田社長の声明を聞き、色々と考えさせられました。

どんな人も自分の成功を望んでいると思いますが
成功するまでの経緯や自分自身の成長の関係など
身の丈にあった実力に伴った成長、成功(結果)が必要だと実感します。

これを二宮尊徳先生の残した教えで言えば
分度ではないかと思いますが、急に宝くじが当たったり
バブルなどで急に所得が増えたり、芸能や人気店などの世界では
急に有名になったり、自分の実力以上の結果を得たとき、得てしまったとき
自分の人生や生活、価値観や考え方、心のありようが変わり
人の道を見失い多くの尊いものを失ったことに気付かされる。

だからこそ、自分自身の身の丈の課題や問題と精一杯向き合い
まじめに努力し、今できる精一杯の成長を遂げることが大切ではないか
目の前の課題と向き合わなければ成長はできないのではないかと感じます。

自然界では急な成長はあり得ない、
成長には順序も連続性もあり、近道は存在しない。

人間界だけが良く大きな見返りや拡大を求めて
不自然な成長をあたかも素晴らしいことだと
捉えていることもよく感じます。

毎日の自分の在り方を内省し、自分を律し、学問を進めていきたいと思います。

                            オルタナティブコンサルタント
                            田上 貴士


「炒りたてコーヒー」

2010年3月31日

こんにちは、営業部の松村です。

明日から4月になり、春も感じる暖かさになってきましたね。

今回はカグヤで沢山のこだわりの一つである
コーヒーについて紹介させて頂きたいと思います。

社内で飲むコーヒーは、インスタントコーヒーではなく
生の豆を炒ってから飲んでいます。
同じ豆でも炒りかた(炒る時間)によっ
て味が変わってくるので、おいしいコーヒーを入れるのは非常に難しいのです。
この炒り立てコーヒーのおいしさを伝えるのは難しいですが
普段コーヒーをブラックで飲めないものが
飲めるぐらい苦味、えぐみがなく、とても飲みやすいのです。

このおいしいコーヒーを自分だけではなく、
家族にも是非すすめたいと思い、自宅でも飲めるように
コーヒーを炒るセットを購入しました。

父もコーヒー好きということなので
炒り立てコーヒーが飲めるように生豆を用意しました。
実際に炒ってコーヒーを飲むと父は、香りも良く
とてもおいしいと気に入ってもらいました。

炒る時間、火から離すタイミングを何度も繰り返し
おいしいコーヒーを作れるように日々練習しています。

また、カグヤには「おいしいコーヒーの真実」
というDVDがあり、自分も知らなかったコーヒー一杯から
見えてくる世界の課題を知りました。

世界では1日に20億杯以上のコーヒーが消費され
エチオピアではコーヒー豆の輸出が国の半分を占めていているのですが
コーヒー農家の人は、コーヒー豆1キロ約20円で取引されていることを見ると
最低限の生活もままならないことを感じました。

コーヒー1杯の取引の割合を見て見ると
小売業者・輸入業者が90%、輸出業者・地元の貿易会社が7%
コーヒー農家がたったの1~3%の取り分しかないそうです。

コーヒー農家の人たちは教育を受けることも
食べることもままならず、貧困にあえいでいて
エチオピアでは毎年700万人が緊急食糧援助を受けており
緊急支援に依存せざるを得ない状況にあるそうです。

この事実から、現在のアフリカは
教育水準の低さによって国が発展していかないのだと感じ
今後必要なのは援助ではなく、自立を支援するための仕組みが
必要なのではないかと思いました。
次世代を担う子どもたちが貧しくて栄養失調で亡くなることや
貧富の格差によって教育を受けられないということは
決してあってはならないと思います。

世界子どもの権利条約の中の一つに
「子どもは幸福になる権利を持っている。
子どもの幸福無しに、大人の幸福はあり得ない。」とありますが
現在の大人は次世代を担う子どもたちのことを考えずにいると感じます。
「おいしいコーヒーの真実」のDVDで
コーヒー1杯から見える世界の現状を学び
世の中には多くの苦しんでいる子どもたちが多くいる事実を知りました。

表面的な見えるところだけで判断するのではなく
根本的な問題を見極め、幼児期の教育の大切さを伝えられるように
世界情勢も視野に入れて教育というものを学びたいと思います。

                         オルタナティブアドバイザー
                         松村 武典