松村です。
2月6日から2月8日の3日間沖縄で研修をしてまいりました。
空港への到着からやまびこ保育園の先生方からの
元気な歓迎で驚かされ、そして園でのおもてなしにも驚かされ
園へ到着後は園内を見学させて頂き研修(一円対話)を行いました。
沢山の人前で自分の思いや考えを
正直に話すことは難しく簡単なことではなく
それでも皆さんが真剣に話している姿がありました。
一緒に仕事をしていても知らないことがあります。
色々な思いを聞き共有できる研修になったのではないかと思います。
その後、先生方が歓迎会として
沖縄の創作ダンスや、獅子舞、エイサーを披露してくださり
先生たちの気持ちの温かさに感謝と感動をしました。
誰かを楽しませるという原動力はどこからくるのかと考えたとき
それは相手を思う気持ちの強さが心の底から湧いて出てきているものだと感じ
やまびこ保育園の先生方に「感謝」と「おもてなし」の心を学ばさせて頂きました。
2日目は沖縄の各地を巡らせて頂き
平良啓子さんの幼少の頃に体験した戦争の話を伺いました。
内容はとても悲惨なもので、本島へ対馬丸で疎開をした時のことを話して下さりました。
このような事実があったことを伝えたいと思うので内容を書かせて頂きます。
当時子どもたちを集め、沖縄から本土の山奥に疎開するように言われ
4年生の自分と兄、姉、いとこ、祖母で疎開をしました。
父は当時、護衛隊として亡くなっていたそうです。
約1661人が軍艦(対馬丸)に乗って行くから安心だと言われたが
実際はイギリスから買い取った古い船だったそうで
護衛艦込みで5隻で本島に向かったそうです。
母とは翌年の3月には会えると別れ船まで歩き船で一泊し
台風の中本土に向かったが、護衛艦はアメリカの軍艦に気付き
先に本土へ向かってしまったそうです。
甲板に出て、故郷を思い出し、母を思い出していたが
今晩は襲われるかもしれないと兵隊に言われ、泣く子どもや
体調不良になる人も出てきて大変な思いをしたことを話されました。
台風の中泳げるか心配だと思いつつ寝ていると
3発の魚雷に襲われ、沈んでしまいました。
子どもたちは、夜の海の中、泣き叫び助けを求めました。
平良さんは泣くと物が見えなくなるので必死に涙をこらえ、
家族を探しましたが回りに家族はいなくなり
自分で何とかしないといけないとその時悟ったそうです。
子どもの頭が折れたと泣き叫ぶどこかの母の声が聞こえる中
必死に泳いでいると、船は燃え、兵隊が子どもたちを海に投げ入れている姿を見たそうです。
波が凄い中、醤油樽を見つけ必死にしがみついていると
いとこのトキコが目の前に現われ、励ましあったが、大きな波に飲み込まれ
いとこのトキコはいなくなってしまったそうです。
一つのイカダに20~30人しがみつき騒いでいる所に泳いでいると
大人同士で奪い合いをしていました。
やっとの思いでイカダに乗ることができ、6日間の漂流をしたそうです。
漂流者は沢山いて、人食いサメが暴れている海だったので
日に日に人数が減っていき、居眠りをするとイカダから落ちてしまうので
必死にしがみつき、寝ないように気をつけていたと話されました。
竹筒が海に流れていて泳いで取りに行くと、小豆ご飯が入っていて
一人で食べたいと思いましたが、イカダに乗っているみんなに均等に分けたそうです。
目を開けたままイカダから落ちていくおばあちゃんを引き上げようとするが
すでに亡くなっていた話しもされました。
赤ちゃんが寒さで、凍死していたことも目の当たりにして経験したそうです。
やっとの思いで奄美大島に漂着したがフラフラで
歩けない状態でしたが穴を掘り、のどを潤したそうです。
その時、2そうの釣り船を発見し大声で叫び、助けを求め村で
看病してもらいなんとか生きることができたと話して下さりました。
後から聞いた話だと、1500人以上が亡くなったと聞かされたそうです。
平良啓子さんの実際に経験した戦争の話しを生々しく話されていました。
戦争を体験した話しを語り継ぐ人が少なくなる中で
貴重な話しを伺えたこと、この戦争の辛さ、痛みを自分たちも何らかの形で
残していかないと感じました。
3日目は今後のカグヤにとっての
ミッションと方向性について研修を行いました
「バグジー」というホスピタリティの高い美容室経営者の方の
お話を一つのたとえとしてDVDで鑑賞をしました。
「バグジー」では、お客様へ感動を与えるため
自転車で来店されたお客様へタイヤの空気を入れることをしたり
髪を切り終え見送る際にはお客さんが見えなくなるまで見送ったりと
感動をあたえることのエピソードが沢山ありました。
また、働く職場の環境を良くすることも大切だとありました。
カグヤでも体に良いものや緑や花などの植物
そして良い仲間と上司に恵まれ、求めれば勉強し成長できる
環境が整っていることをDVDを観ながら感しました。
尊敬される人になるためには、まず自分が尊敬できる人をもつこと。
尊敬する人をもつということは、自分の目標が明確になっている人のことを
言うそうでこのことを、鏡の法則というそうです。
目標だけではなく、目標とする人を作りそれに対して
信じて取り組むことの大切さを感じました。
今回の研修で、チームワークの大切さ、
相手のことをただ思うのではなく、自分がこうしたら喜ぶと
自分の思いを入れずに考え相手に喜んでもらう
心のあり方の大切さなど沢山の気付きをもらう研修となりました。
今回の研修を活かすため
子ども、先生、園に感謝の気持ちをもち
どのようにしたら相手にとって一番良いのかを
意識して取り組んでいきたいと思います。
オルタナティブアドバイザー
松村 武典