『課題の共有からの気づき』
こんにちは、カグヤの白土です。
東京では、一日の気温の変化が激しく、体調の管理がとても難しく感じます。
特に昨日と今日の温度差は約15℃という事で気温の変化にあわせるという事の大変さを感じます。
さて、今回も研修で入らせて頂いている園の事をお伝えできればと思います。
毎回研修では一円対話を実施しています。
一円対話の中では、自分の思っている事や感じている事を在りのままに伝える事、
又聞き手の方は、話しての内容を自分のことのように考えるという事が大事になります。
その中で、今回の研修先の園では、先生方に対して、
「今の自分の課題は? 今の園の課題は?」という事で正直に話をしていただきました。
しかし、その中である先生が同じ一円の中に園長も主任も居て、
その中で皆が正直に課題を出せるかどうか疑問ですと言われました。
なるほどと思いながら、「こちらかは、もちろん無理に出してくださいとは言いません、
しかし同じ仲間が、園の事や子どもの事を真剣に考えた中で自分の考えを伝える事を
当たり前にしていただきたい」という事をお伝えしました。
又話す事が苦手な先生ももちろん居るかもしれませんが、無理に何かを作らずに在りのままを
話していただければという事で一円対話を実施しました。
そして今回は出てきた課題に対してその場で解決するのではなく先ずは出していくという事を共有したなかではじめました。
子どもの事を考えた中で今の保育に対する疑問を素直に言われる先生、
バイキングのあり方について何が子どもにとっていいのかで悩んでいる先生、
涙を流しながら子どもたちの為にもっと職員間の繋がりをよくしたいといわれる先生、
この素晴らしい園でこれからもずっと働いていきたいといわれる先生、
参加された職員の方全員が素直に言って頂けたのではと思います。
そして何よりもその和の中で感じたのが、話を行っている先生も真剣ですが、
周りで聞いている先生の眼差しのあたたかさを肌で感じました。
同時に課題を皆に伝える事は、確かに大変な事かもしれません、
しかしお互いが子どもたちの事を真剣に考えた中での対話では場の空気をも変えるという事です。
研修後ある先生からは、
「同じクラスで働いている先生が、あんなにも子どもの事に対して真剣に向き合っている事を感じ、
自分自身の普段の子どもに対してのあり方を改めていきたい」と言われました。
又ある先生からは、
「周りの先生の課題を知る事で、良い意味で明日からの先生方への関わりが変わると思います、
自分の中で何か手伝える事がないか探していきたい」と言われました
又最後に園長からは、
「こんなにも真剣に保育の事を考えてくれている職員と同じ時間を共有して、
働ける事が出来ている事に感謝したい」と言われました。
今回課題を出す事で、私自身も感じる事が多くありました。
自分の中の悩みを伝える事は、確かに勇気がいる事かもしれません。
しかし周りの仲間をもっと信じて仕事ができる環境を私ももっと大切にしていきたいと思います。
オルタナティブコンサルタント
白土大樹