こんにちは、眞田です。
湿度が低くなるにつれて、青空が澄んでくる事を感じる季節となりました。
太平洋側ではこれから星空が夏よりも良く見える季節が近づいてきています。
先日の週末に家族3人で昭和記念公園に行きました。
昭和記念公園は政府が「緑の回復と人間性の向上」を
テーマに昭和53年度から着工した160haを超える国営公園です。
そのテーマの通り、緑に囲まれた広大な敷地ですが、
あまりの広さにほんの一部を堪能するだけで一日が過ぎてしまいました。
その一部というのが、「森のゾーン」にある、こどもの森というゾーンです。
1,600m2もある大きな雲のようなトランポリンでのことでした。
娘よりも一回り大きな姿をした沢山の子ども達が楽しそうに飛び回っています。
興味と緊張が混じり合い、少し紅潮した頬と真剣な眼差しで
娘はその雲のようなトランポリンを見つめていました。
普段は公園でも大勢の保育園児が遊びに来ると
怖くて泣き出したり、遊具で遊べないと怒りだしたりする娘ですが、
今回は圧倒的に好奇心が勝ったのでしょうか、大勢の子ども達の中へ歩んでいきました。
トランポリンの淵に乗り、高さ2メーターほどの大きな雲の山頂へ目がけて
娘は歩み始めようとしますが、バランスが取れず、未知の感覚に戸惑っている様子が
見ていてわかります。
しかし、同時にその未知の感覚との出会いを心から楽しみ喜んでいることも
十分に伝わってきます。
私はと言えば、娘に何をしてあげるでもなく、転がってきたら近づいて行ける距離で待ち、
娘が呼んだら返事をするだけでした。とても信じる心が必要だったと感じます。
手と手で直接触れて分かち合うのではなく、心と心で分かち合う感覚だと思います。
だからこそでしょうか、娘が親に合図を送るタイミングや距離がどんどんと離れていくことが
良くわかりました。
一つ一つ、自分で安全かどうか、どうすればよいのかを確認して学んでいき離れていく。
その心の様子が伝わります。
また、有難いことに頂上で立ちすくんだときに娘の横にそっと座り、
優しく声をかけて手を差し出してくれる女の子が現れました。
差し出された手を自然に握り返す娘と、一緒に滑り降りていく二人の姿を見て
娘を信じ、見守ることが出来て良かった。
私が近くに付いて助けてあげたり、やってあげなくて良かったと、心底思う瞬間でした。
そして、真心と信じることを貫くことは見守るという事につながるのだと感じる瞬間でもありました。
しかし見守れた理由は、トランポリンにたどり着く前に10メーターほどの大きな築山から
私がすべって転げ落ちて全身打撲で泥だらけだったからということも、少しは関係しているのかも知れません。
オルタナティブコンサルタント
真田海