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2011年11月のカグヤクルー日記

「本末の確認」

2011年11月 1日

先日はリーダー研修が行われ、事務局としてのお仕事をさせて頂きました。
全国の園から主任、クラスリーダーの先生方がご参加頂くセミナーになります。


事務局としての様々な準備がありますが、その中に参加者へ振る舞う
クッキーつくりを前日より取り掛かっておりました。

毎回、セミナー参加者、役員の先生方を含む、全ての方へお渡しできるよう、多くの
クッキーを作りますが、残念なことに忙しさを理由にクッキーを焦がしてしまいました。


感謝の気持ちをクッキーで表現したいと思って始めたクッキーですが、クッキーを
焼きながら、別のセミナー準備をしていた中での出来事でしたが、本来はまごころと
感謝の気持ち表現したクッキーを決められた時間内に決められた枚数のクッキーを
作ることに無意識に意識していたのだと気づかされます。


今回のことからの気づきを一つひとつの仕事は一体何のために行うのか、
価値を守るために何を大事にするのかを確認しながら、仕事を進めていきたいと思います。

オルタナティブコンサルタント
田上貴士


「私たちにできること」

2011年11月 2日

こんにちは、奥山です。
先日、第7回リーダー研修を皆様のおかげで
無事開催する事ができました。


研修中カグヤスタッフも参加されている先生方と同じように藤森先生、
講師の遠藤先生の講義を聴き、見守る保育について学んでおりました。


藤森先生の講義は何度聴いても学びがあり、子どもたちの素晴らしさについて
考えさせられ、日々保育が進化していることを感じます。


そして、私たちカグヤスタッフもセミナー毎に事務局としての学びを得、
参加される先生方が集中して学べるよう考えております。


今回私たちは事前・振り返りシート、コーヒー、アースゲーム風景の撮影、
お弁当の説明、私たちにとって初めての経験を4つもしました。


一つ一つ話し合った、一つ一つは私たちにとって、どれも大切なことばかりです。
先生方のお陰で学ばさせて頂き、また先生方から感謝のお言葉も頂き
カグヤクルーにとって大切な時間となりました。


私たちに事務局で出来る事はわずかですが、事務局として先生方と学んでいける
環境を今後もより善くしていくよう、取り組んでいきたいと思います。

オルタナティブコンサルタント
奥山卓矢


「一生懸命な姿勢」

2011年11月 4日

こんにちは、秋山です。
息子が生まれて約7ヵ月。
挑戦・発見の繰り返しである毎日を隣で見守っていると…


「初めて」知る。
「初めて」分かる。
「初めて」出来る。


そんな瞬間に立ち会うことが出来ます。
最近の対象物は「ストロー付きマグカップ」。


容器の模様が気になったり、フタを舐めてみたり、
ストローを引っ張ってみたり、逆さまにして中身を溢したり、
渡して一週間が経ちますが、まだまだ「吸う」「飲む」までは、
行き着く様子が見られません。


ただ興味が湧くままに、自ら触り、噛み、舐めることで、
着実に「マグカップ」との距離を縮めています。


マグカップに興味津々で、一生懸命知ろうとする姿勢に、
「次はどうするのだろう?」と、こちらまでワクワクさせてくれます。


自ら学ぶ姿勢には、きっと周りを惹き付けて、味方にしていく力があるのだと、
息子の姿を見ながら改めて感じました。
  

コンサルティングサポーター  
秋山 有紀子
 


「価値観」

2011年11月 7日

こんにちは、眞田です。
先日、家族3人と水入らずで、初めて一泊旅行に行きました。


今まで、色々なところに家族で出かけたように思いましたが、
思い返すといつも親族や友人、先輩方が一緒にいてくれていたことに気付きます。
本当にそれは有難いことであり、私の何よりの宝であるように思います。


旅行といっても、新宿から特急で一時間、送迎バスで40分という近場での旅でしたが、
近場だけに、妊婦と2歳の子どもも楽しめる旅でした。


子どもと旅をすると、身の回りにある多くの物事に対して、
新たな発見があります。


どんぐり一つを見つけても、子どものその驚き様を見ていると、
正に一期一会のように、この種とはここでしか出会うことが出来ない中で
出会えたというように、一つ一つのどんぐりに対して、感動し、そして持ってきては
私に説明する姿を見ていると、どんぐりがどれだけ素晴らしいものであるのかを
反対に私が考えさせられる機会になります。


どんぐりの種が素晴らしくなくて、ダイヤモンドは素晴らしいのでしょうか。
残念ながら人間界では、価値というものではダイヤモンドに値がつく様になっています。
しかし、自然界では等しく値段はついていません。
もしかすると、どんぐりは生き物の食べ物となったり、新たな木々の源となり、
空気を生成したりと、自然界ではどんぐりの方が役割が大きいのかもしれません。


子どもの素直で自然な姿を見ていると、私自身の価値観がどれほどに素直で
ないのかを考えさせられると共に、新たな価値観との遭遇の時間でもあることを感じます。
子どもと一緒に、私も成長していきたいと思います。

オルタナティブコンサルタント
真田海


「関係性は築くもの」

2011年11月 8日

こんにちは。宮前です。
カグヤでは、毎週月曜日に、近くの花屋さんからお花を届けて頂き、
各々の花瓶に、お花の名前や花言葉を添えて、社内に飾っています。

今回、その花屋の店長が、異動するとのことで、最終日に、手づくり玄米クッキーと、
ドイツのお土産(ちょうどドイツ研修から帰国したばかりだったので)を持って、
社長と共に、花屋へご挨拶に行きました。


彼女には、3年近くお世話になりましたが、カグヤの理念にも共感頂けていたのか、
何か相談や依頼をしても大変協力的で、色々と助けて頂くことも多く、
離れてしまうのは、とても寂しく残念です。


そしてそんなお別れの挨拶をして、1時間ほど経過した頃・・・
今度はその店長がカグヤへ来られ、「あるもので作ってきました!」・・・と、
ご自分で作ったお正月用のお飾りを、届けて下さいました。

このお飾り自体も、大変素敵なもので、感動しましたが、
このような互いのお礼の気持ちの通い合いに、大変温かな気持ちになりました。


最初にお花を発注した頃は、こんな関係性になるとは想像もしておらず、
不思議なものですが、関係性とは、やはり急に良くなるものではなく、
積み重ね築いていくものだと感じます。


どんな関係性を築けるかは、自分達の関わり次第。
毎年お正月にこのお飾りを目にする度に、店長のことや、今日感じた大切な
気持ちを思い出させてくれるような気がします。

環境コーディネーター
宮前 奈々子


「一体感」

2011年11月 9日

こんにちは、カグヤの白土です。
最近の社内では、今まで以上にクルー間のコミュニケーションが増えてきました。


もちろんただ話す機会が増えたとか、話す時間が増えたという事ではありません。


今迄も、仲間同士で話す事は大事としてきましたが、特に最近は何か動く前、
動いている中、動いた後の話し合いがしっかりと出来てきたように感じます。


その中で特に最近皆で大事にしている事があります。
それは何かを行う際に作業にならない為にも一体何のか?何の為に?
どういう意味があるのか?を話し合っています。


それと同時に上記を話し合い、遣る事の意味を皆で共有した中で、
何を実践するのかをかなり細かく決めています。


更には、行動をした後にはすぐに振り返りを行い、
新たな実践に繋げているのが現状です。


普通に考えれば当たり前の事なのかもしれませんが、余裕がなくなり目先の
事ばかり気になりだすと、物事の本質が見えなくなることはやはりあるのだと
思います。


そうならない為にも、先ずは何の為にという事がやはり大事だと思います。
結果的に以前では感じられなかったことを今クルー間で感じています。
それは「一体感」です。


大本が共有できていなければいずれバラバラになり、結果的に目的には
到達できません。


しかし大本が共有できていれば皆が同じ意識で取り組め、尚且つ自然な協力が
生まれいつしか心も一つになるのだと思います。


そこで初めて何ともいえない一体感が生まれるのだと思います。
今後も更なる一体感を皆で目指し社業に取り組んでいきたいと思います。

オルタナティブコンサルタント
白土大樹


「思った様にする」

2011年11月10日

皆さんこんにちはカグヤの瀬口です。
爽やかな秋晴れが続く今日この頃ですが、皆さまは如何お過ごしでしょうか


透き通る空を見ると、目の前の忙しさや自分の抱える課題等がどうにも小さな
ものだと認識させられます。


目の前のことでいっぱいになり、目的を見失ってしまうと、
これまでに努力してきたものも一気にマイナスに向かってしまいます。
どれだけ先のことを見据え、今を緻密にすることが出来るのかが大事なのですね。


どんなに技術や素質、環境があっても自分の思う気持ちがマイナスであれば、
マイナスに傾いてしまいます。
人は思った様になるものであり、自分がマイナスと思えば結果マイナスになり、
プラスと思えば結果プラスになるようです。


そんな時こそ、自らの心に気合をかけて挑まなくてはいけません。


目の前にある壁を乗り越えるためにも、キッカケは何だっていい。
自分が思ったからには自分だけの答えですから一度しかない人生、
今を楽しく面白くしたいですね。


どうあろうとも自分で選べる様にし、思った事を実現できる様にして
いきたいと思います。

オルタナティブコンサルタント
瀬口拓郎


「整理すること」

2011年11月11日

会社が日々継続している中、どうしても色々なものが増えていきます。
そんな中、最近では社内の環境整理に取り組んでおります。


気を付けなければならないのは仕事が形骸化していくことが働く職場環境にも
顕著に出てしまい、本来あるべき働くための適切な環境が維持できなくなる危険があります。


そうなってしまうと、会社が社員のために一つひとつ用意した仕事の価値を守るために大切な
ものであることを意識しづらくなってしまいます。


職場環境の状態がそこで働く人の心の状態とも言えてしまうこともあるのだと思います。


具体的な収納についても、何がどこにあるのかが一目でわかる状況でないと、
それは無いものと同じこと。
あるものを無いと思い、同じものを買ってしまうとお金も時間も無駄になる。


整理することで今あるものを最大限、活かせることにも繋がり、
探す手間、片づける手間を無くすこと。


備品や消耗品などを正確に補充、必要なモノが常備されていることで仕事の質まで、変えてしまう。


整理する力は活用する力とも言え、仕事上でのスケジューリングや他者の能力を活かす
人事的な面にも繋がる偉大な力のような気さえしてきました。

オルタナティブコンサルタント
田上貴士


「Cの力」

2011年11月14日

こんにちは、奥山です。
先日、大学の同窓会に参加してきました。


私が通っていた大学は震災の影響で卒業式が中止になったこともあり、
久しぶりの友人との再会になりました。


その日は園での研修があり、そのまま駆けつけました。
久しぶりの再会に、お互い今どのような仕事をしているのか、
どこに住んでいるのか、休みはいつかなど、沢山の質問をしあいました。


その中の一つに、スーツの左襟のバッジについて何度も聞かれました。
左襟には社章である「C」のバッジが輝いています。
「C」には、「change」 「challenge 」「chance」創造の意味があること、
「C」の中に刻まれた月マーク、カグヤのこと、仕事のこと、
バッジ一つからたくさんの話を友人に伝えることが出来ました。


価値を大切にするカグヤにとって、一つ一つに価値があり、それを伝えること、
それが仕事であり、そのことを共感して頂けること、カグヤの大切にしている価値を
これからも、もっと多くの人たちに伝えていきたい感じる友人との再会となりました。

オルタナティブコンサルタント
奥山卓矢


「生き方=働き方」

2011年11月15日

こんにちは、秋山です。
育児休暇を取り始めて半年が過ぎ、女性として、母として、
カグヤクルーとして、今後の働き方を考えています。


そもそもカグヤの仕事とは、自分にしか出来ないことを発信して、
自ら手を挙げ、創り出すもの。


出産前のワタシは卒業して、子どもと共に生きるワタシとして、
新しい仕事をするチャンスだと捉えています。


子どもを育てること。
子どもと共に生きること。
子どものために考えること。
子どものための仕事をすること。


「子ども第一主義」とは、私生活であろうが…
仕事であろうが…もはや区別が付けられません。


世の中一般にて言われる、「育児と仕事の両立」を払拭して、
この自然な流れを楽しみたいと思います。

コンサルティングサポーター  
秋山 有紀子


「大切の輪」

2011年11月16日

こんにちは、眞田です。
最近は朝の空気が心地よく、一日の始まりを凛とさせてくれるように思います。


先日、亡くなった父親の誕生日にと、母と兄弟そして私の家族で
生前に父親が大好きだった中華料理屋へ出向く機会がありました。


食にうるさく、小学校低学年時の家族旅行のフェリー内でカップラーメンを食べるまで、
子どもに添加物を食べさせなかった程の父が、こういうものを食べなさいと足しげく通った
お店の看板料理が鶏煮込みそばでした。


素朴で、素材の味が透き通った優しい料理でした。
皆で、父が好きだった鶏煮込みそばや、当時から皆が好きだったものを思い出して、
思い出話と共に食した料理の味わいは、味覚だけではなく心で食している事が実感できる
瞬間でもありました。

また何よりも嬉しいのは家族が特に話し合わなくとも自然と今回の運びになったことでした。


お互いが自然と大切な人を思いやれたこと。
そういう経験を共に出来たことは、私の家内や子どもにとってもとても大切なことで
あったように思います。


そして、後日その日の話を知った友人がとても素敵な言葉をくれました。
「大切な人の大切なものを大切に出来る人は、大切にされるんだよってばっちゃんが言ってたよ。」
大切の輪、思いやりの輪はきっと世の中を調和していくのだと思います。

オルタナティブコンサルタント
真田海


「ドイツ研修」

2011年11月17日

こんにちは。宮前です。
先日のブログでもお伝えのとおり先月末に、ドイツの保育園・幼稚園視察研修へ
参加致しました。

初めてのドイツでしたが現地では、先生が子どもの「真の自立」を目指して
いたと感じます。


例えば、コップにジュースを注ぐ際、自分ではできない子どもに対しても、
先生が代わりに注ぐのではなく、その子の手を持ち、自分で注がせるのです。


そのように、何か問題が起きても大人がすぐに手を出し解決してあげるのでなく、
将来的に子どもたち自身が解決できるよう、関わっているのが印象的でした。


最近の日本では、子どもに対して、危険なものを取り除いてあげたり、失敗させないように
子どもを守る?という、どこか過保護・過干渉気味な姿が多いように感じますが本来、
どちらが子どもを守ることに繋がるのかと考えると、答えは明白だと思います。


ドイツで見た子どもへの関わりは、子どもの可能性を信じ、自立を願うからこそできる
のだと感じます。


そんなドイツの「見守る保育」の現場から、自身の課題や関わりについても、
もっと先を見据えていく意識や言動、信じる気持ちが必要だと感じました。

環境コーディネーター
宮前 奈々子


「自分で決める」

2011年11月21日

皆さんこんにちは、カグヤの瀬口です。
見守る保育を実践している園では遊びの中で
選択肢を提示し、子どもが「自分で決められる」様に環境が作られ、
関わっていることが特徴の一つにあります。


この「自分で決める」ということの重要性について大人になった今、考えさせられます。
周りが決めてあげる関わり方では子どもにとって決断する力をつけることが出来ません。


周りが薦めた選択では自分が決めたとは言えず、何か不測の事態が起きた時に、
「周りが言うから選択したのに」と逃げ場や言い訳を用意する事にもつながりかねません。


一斉画一的な教育において受ける側の立場であれば、選択して自分で決めずとも最初から
やることが決まっています。


自分の人生であるからこそ、自分で決められる場所を用意し、自分のことは自分で決められる
ようにしていかなくてはと思います。


自分が選択したことであるからこそ、自分で責任を取らなくてはいけませんが、
人の成長にとって、自分自身にとって必要なことではないかと思います。


周囲に甘えず、自分で決めるということを大事にしていきたいと思います。

オルタナティブコンサルタント
瀬口拓郎


「仕事の落とし穴」

2011年11月22日

先日、全国から80ヵ園、130名以上の先生方にご参加頂きましたセミナーを無事に終える
ことができました。


社内では継続性を重要視して、事前にセミナー運営についてのテーマや運営に対するアイデアなど
出し合い、準備に時間をかけ、そして開催後にクルー全員で振り返り、次回の改善へと繋げていく。


仕事の継続性が強くなっていくことで、反省を次に活かせることができ、セミナー運営にも様々な
工夫がみられるようになりました。


そんな中、今回の自分の反省は新たな試みに気を取られ、今まで行っていたセミナー会場での
仕事が疎かになってしまったことでした。


このことからもよく耳にする言葉ですが、「当たり前のことを当たり前に行う」ことが、
とても重要なことなのだと実感しました。


一つ仕事ができると、更に新たなことに取り組もうとすることは自然なことですが、
一つひとつに大切な目的があることを忘れず、新しいことばかりに目を向けず、
今ある仕事を大切にしていける力も養っていきたいと思います。

オルタナティブコンサルタント
田上貴士


「ありがとう」

2011年11月24日

こんにちは、奥山です。
先日、ネパールから一通の手紙が届きました。

Namaste!ご家族はお元気ですか。ぼくは元気にしています。
この間、学校から動物園に行ってきました。たくさんの動物がいました。
特に、鳥がダンスをしているのを見てぼくも鳥のようにダンスをしたくなりました。
また動物園に行きたいな。ぼくと家族はあなたのご支援にとても感謝しています。


たった一通の手紙ですが、一生懸命書いてくれた字を読むと、心が熱くなります。
会ったことも、話したことがなくても役に立てているのなら、
その気持ちに「ありがとう」。あなたがいてくれて「ありがとう」。
そう感じます。


目の前で見守ることは出来なくても「心では見守もれる」。
考えてみると見守るということの奥深さを感じます。


これからも「見守る」という幅を利かせ、子どもたちから学んでいきたいと思います。

オルタナティブコンサルタント
奥山卓矢


「昨日より今日、今日より明日」

2011年11月25日

こんにちは、秋山です。

先日も書きましたが、息子はストロー付きマグカップで、
飲み物を飲むために日々挑戦しています。


渡して約三週間。遂に「吸うこと」に成功!
ただ口に入れる量が調節出来ず、吸っては咳き込み、
咳き込んでは吐き出し、落ち着くにはまだ時間が掛かりそうです。


息子の奮闘を見ていると…、毎日同じことの繰り返しに見えますが、
ストローを突いてみたり、口を離そうとしていたり、咳き込む回数が減っていたり、
昨日より今日と、少しではあるものの、確実に学んでいるのを感じます。


どんなに少しであっても、昨日より今日、今日より明日。
何かを変えることで前に進むのだと、息子の姿を見ながら、
刺激を受ける今日この頃です。

コンサルティングサポーター  
秋山 有紀子


「真心とは見守ること」

2011年11月28日

こんにちは、眞田です。
湿度が低くなるにつれて、青空が澄んでくる事を感じる季節となりました。
太平洋側ではこれから星空が夏よりも良く見える季節が近づいてきています。

先日の週末に家族3人で昭和記念公園に行きました。
昭和記念公園は政府が「緑の回復と人間性の向上」を
テーマに昭和53年度から着工した160haを超える国営公園です。
そのテーマの通り、緑に囲まれた広大な敷地ですが、
あまりの広さにほんの一部を堪能するだけで一日が過ぎてしまいました。

その一部というのが、「森のゾーン」にある、こどもの森というゾーンです。
1,600m2もある大きな雲のようなトランポリンでのことでした。
娘よりも一回り大きな姿をした沢山の子ども達が楽しそうに飛び回っています。

興味と緊張が混じり合い、少し紅潮した頬と真剣な眼差しで
娘はその雲のようなトランポリンを見つめていました。

普段は公園でも大勢の保育園児が遊びに来ると
怖くて泣き出したり、遊具で遊べないと怒りだしたりする娘ですが、
今回は圧倒的に好奇心が勝ったのでしょうか、大勢の子ども達の中へ歩んでいきました。

トランポリンの淵に乗り、高さ2メーターほどの大きな雲の山頂へ目がけて
娘は歩み始めようとしますが、バランスが取れず、未知の感覚に戸惑っている様子が
見ていてわかります。
しかし、同時にその未知の感覚との出会いを心から楽しみ喜んでいることも
十分に伝わってきます。

私はと言えば、娘に何をしてあげるでもなく、転がってきたら近づいて行ける距離で待ち、
娘が呼んだら返事をするだけでした。とても信じる心が必要だったと感じます。
手と手で直接触れて分かち合うのではなく、心と心で分かち合う感覚だと思います。

だからこそでしょうか、娘が親に合図を送るタイミングや距離がどんどんと離れていくことが
良くわかりました。
一つ一つ、自分で安全かどうか、どうすればよいのかを確認して学んでいき離れていく。
その心の様子が伝わります。

また、有難いことに頂上で立ちすくんだときに娘の横にそっと座り、
優しく声をかけて手を差し出してくれる女の子が現れました。

差し出された手を自然に握り返す娘と、一緒に滑り降りていく二人の姿を見て
娘を信じ、見守ることが出来て良かった。
私が近くに付いて助けてあげたり、やってあげなくて良かったと、心底思う瞬間でした。

そして、真心と信じることを貫くことは見守るという事につながるのだと感じる瞬間でもありました。

しかし見守れた理由は、トランポリンにたどり着く前に10メーターほどの大きな築山から
私がすべって転げ落ちて全身打撲で泥だらけだったからということも、少しは関係しているのかも知れません。

オルタナティブコンサルタント
真田海


「ドイツ研修2」

2011年11月29日

こんにちは。宮前です。
今回も引き続き「ドイツ研修」のお話しです。


視察4日目に、予定変更で、ドイツの「森の幼稚園」を視察することになりました。
その園は、森の中に存在するのですが、囲われた敷地や園舎はなく、
(収納や悪天候時の避難スペースとなる小屋はありました)勿論、遊具や玩具も
既製品ではなく、自然の恵みによる手作りです。

草花、枯葉、木の実、小枝、丸太、土、木や根っ子・・・森にある全てが遊び道具となり、
遊び場となり、子どもたちは創造力を膨らませて、様々な遊びをしていました。


このような大自然で五感を使い、のびのびと遊んでいるため、「文字」「数」等の学習の場はないのだろうと、勝手に思い込んでいたのですが、他の園にある「文字」「数」「科学」等を遊びの中から体験できる「学びの部屋」と同じように、場所こそ森の中ですが、しっかりと「文字」や「数」を学べる環境が
ありました。


また「数」を学ぶ際にも、テキスト等ではなく、森に実在する松ぼっくりを使うあたりが、
子どもにとっては、興味関心も高くなり五感も冴え、より効果が高いのではと思いました。

森の幼稚園の視察では、驚きや発見が沢山あり、「幼稚園なら、園舎や園庭が必要」
「おもちゃがないと遊べない」という考えは、大人が考える「刷り込み」なのでは、と感じます。


会社に置き換えて言えば・・・もしかすると、事務所がなくても本来の目的を達成できる場合や、
既存のスタイルではない方が、効果が上がる等、色々と考えられると思います。


そんな風に、今自分があたりまえだと思っている考え方を、一度疑ってみると、
可能性が大きく広がるような気がし、なんだかおもしろくなってきました。
「本来、何が目的なのか?」と、本質的に考えていきたいと思います。

環境コーディネーター
宮前 奈々子


「自分の会社」

2011年11月30日

こんにちは、カグヤの白土です。
前回ある園での幹部研修について書かせて頂きましたが、
今回もその幹部研修の中で感じた事を書かせて頂きたいと思います。


今迄私は、今の会社を自分の会社として考えていたかといえば、
残念ながらそうではなかったと思います。
もちろん私は会社の社長ではありません。


しかし、自分で決めて今の会社に入社したことは間違いない事です。
ですが結果的に、会社とは社長が作った物であり、
自分の会社ではないと当たり前のように思っていたように思います。


今はどうか?様々なきっかけはありましたが、
自分の人生、そしてその中で中心となる仕事の事を考えると、
自分の会社として仕事をしたいという気持ちになりました。


私自身の中では大きな変化だったと思います。
この変化で、物の見方を含め、様々な場面での考えも変わったように思います。


又、働く人全員が会社の事を自分の会社として考え働けば、
自然と素晴らしい会社になるのだと思います。


同時に、その中で役割が分れていくのは理想ではないかと思います。
自分の会社であれば、「もっと良い会社にしたい」という今の気持ちを
これからも大事にし、思うだけではなく、行動に変えていきたいと思います。

オルタナティブコンサルタント
白土大樹