こんにちは、カグヤの白土です。
震災から1年が過ぎ東北の地に1年ぶりに伺いました。
場所は岩手県の宮古市です。
今回はサポートを含め伺ったのですが、
まさしく復興の最中でした。
私は宮古市には今回初めて伺いましたので、
震災前の状況は解りません。
しかし間違いなく生活の場があったところが
今はさら地になっている事を見て感じました。
とてつもない自然の力が及ぼした地震の凄さと怖さを改めて感じました。
今回伺った園でも、職員の方と小さな子どもたちの尊い命が奪われました。
正直なところ震災ついての話をしていいのかも考えました。
しかし自分が見ていないものや、感じた事の無いことを聞き
それを通して自分が今後どう生きていくべきなのかを考える為にも、
園の職員の方に伺いました。
すると先生から出てきた言葉にびっくりしました。
先生からは「震災後、諦める事を実感しました」
と笑顔で言われました。
笑顔からもその言葉がマイナスな事ではない事は理解できました。
その先生の家は一軒家で震災の際の火事で全焼し全てをうしなったとの事でした。
しかも続けて、「もう諦めて元気ですよ」と言われたのです。
勝手ながらその言葉の重みを感じました。
私が感じたのは偉大な自然の前ではやはり何も出来ないという事、
こうして命がある事が何よりも幸せである事、
どんなに辛くても助け合い、励まし合う仲間がここにいる事、
勝手な意見ではありますが、それが今の先生の笑顔であり、
諦めたが故に感じられた重い言葉であったのではと思います。
今の時代、自分の為に人を動かそうとしたり、
自分に自然をあわさせようとする行動が多くあるのだと反省させられます。
最後に今回伺った宮古市では地域の方の力強いパワーと優しさを感じました。
日本人としてこれからも大切にしたい「自分よりも相手を思う」という気持ち、
常に大事にしていきたいと思います。
オルタナティブコンサルタント
白土 大樹