こんにちわ、営業部の眞田です。
寒さの日々にも随分と体も慣れ
寒さを楽しむことが出来るようになってきた日々ですが
もうそろそろ、ふきのとうやつくしなどが萌え芽ぐみ
春の息吹を感じられることを思うと
冬を楽しみながらも春が待ち遠しく感じます。
先日、全社員で致知出版主催新春セミナーに参加してまいりました。
致知出版とは「人間学を追求する」出版社であり
各界各分野で道を切り開かれた素晴らしい実践家の
方々の体験談を紹介している月刊誌「致知」を発行しており
この「致知」の愛読者には
稲盛和夫(京セラ名誉会長)、牛尾治朗(ウシオ電機会長)、
北尾吉孝(SBIホールディングスCEO)、鍵山秀三郎(イエローハット相談役)など
そのほかにも沢山の著名な経営者の方々が愛読されています。
カグヤでもこの月刊誌を毎月購読し
高い志を持って道を作られてきた方々の
その実践の記事を社員全員で回しながら読み
それぞれの気づき、反省を共有しながら沢山の学びを頂いております。
今回は新春特別講演会『人間力を高める』
というテーマで行われたのですが
講演をされた方々が何とも素晴らしい先生方でした。
第1講座には、千日回峰行を万行された塩沼亮潤さん(慈眼寺住職・大阿闍梨)
第2講座には、ヒト・レニンの遺伝子解読に成功された村上和雄さん(筑波大学名誉教授)
第3講座には、今回のセミナーを主催された、藤尾秀昭さん(致知出版社社長)
宗教とその「行」の実践という道から「人間学」を説かれた塩沼さん
科学、遺伝子の解読という実践の道から「人間学」を説かれた村上さん
社会、その中での出会いの哲学の道から「人間学」を説かれた藤尾さん
皆さまのお話をお伺いして私が感じたことは
「どんな道を行こうと人間としての本質は変わらないのではないか」
ということでした。
本質とはなんだろうと改めて疑問に思い辞書で引いてみると
「あるものがそのものであるために最低限持たなければならない性質」
と出てきますが
「人間が人間であるために最低限持たなければならない性質」
ということを
塩沼さんは先人の教えと仏教の修行を行ずる実践の中から
「ありがとう」
「すみません」
「はい」
であるということを説かれました。
村上さんは人の遺伝子を解読していく過程を通して
「遺伝子レベル、細胞レベルの成り立ちの奇跡」
それが人間の場合「60兆個集まっても調和している」ことの奇跡
人間の命・存在そのものが「有り難い」存在であること
まさに、「生かされている」存在であること
そういったことに気づくか気づかないかで
DNAの作用が全く変わってくるということ
科学の観点から伝えて頂きました。
また、藤尾社長からは
人が人になるための学びを「成人の学」として
①「徳性」(人間学)
②「知識・技能」(時務学)
であるとおっしゃりました。
徳性が備わらずに
知識や技能だけを学んでも世の中は治まらないという言葉には
強く感銘を受けました。
いくら、ものすごい知識や能力を持っていても
人間性が備わっていなければそれは
世のためにも人のためにもならない。
だからこそ、教育は知識や能力を教える前に
人間学を教えていかなければならないのだと
改めて感じました。
子どもたちに人間学を学んでもらうには
やはり自分たちが人間学を学ばなければならない訳ですが
藤尾社長はそれについて
子どもたちの素直な心を素直なままに育ってもらうには
「尊敬」という太陽が必要である。
子どもたちのために、尊敬できる人間になろう
とおっしゃっていました。
平成5年の調査になりますが、
ヨーロッパ各国、日本、アメリカ、韓国の20カ国で
子どもたちが「親」と「教師」を尊敬しているかと
いう調査が行われましたがその結果を見ても
教師を尊敬すると答えた子どもは
アメリカ 82.2%
中国 80.3%
ヨーロッパ 82.7%
韓国 84.9%
日本 21.0%
親を尊敬すると答えた子どもは
アメリカ 83.9%
中国 83.7%
ヨーロッパ 82.9%
韓国 85.1%
日本 25.2%
と出ています。
如何に大人が尊敬される存在に
なっていないかが表れていることだと思います。
一般的に、50%を下回ると、国家存亡の危機と言われるとその調査で書かれておりました。
私たちは今
子どもたちの将来のために今一度自分たちを振り返り
反省し、子どもたちのために「人間力を高め」尊敬される
大人になる必要があるのではなく、責任があるのではないかと感じ
自分自身の行動を改める決意をしました。
今回のこの学びの場は
私にとって、深く反省させていただく場であったとともに
今のこの時代だからこそ、人間学を学ぶ必要性を強く感じ
実践している私たちカグヤが進んでいる方向性は
間違っていないということを改めて感じ
安心して実践に努めることができると思いました。
人生そのものが
学びの場であり終わることはないのだと思いますし
人間学を学ぶということは自分自身の壁と常に向き合い
乗り越えていくこととも同じだと思います。
私自身、辛い時、大変な時、心折れそうになる時が多々あります。
しかし、そういった時にこそ
今回の学びを胆力として、乗り越えていきたいと思います。
最後に、塩沼亮潤さんの言葉で
今回のブログを締めさせていただきたいと思います。
「若さゆえに苦しみを乗り越える力がある
年負うごとに、苦しみを活かす知恵がある」
有り難い学びの機会に感謝致します。
ありがとうございました。
オルタナティブコンサルタント
眞田 海