分化1

本日、オランダからイエナプランの研究者であるリヒテルズ直子様を招聘しカグヤの社内研修を高輪プリンスホテルにて行った。

私たちも学び続けることが子どもたちのモデルになる大人の責任としてカグヤは自分の目線が下がり過ぎないように世界との対比を持って軸を修正し自らの知識やノウハウの成熟を常に目指している理念がある。

イエナプランは、ドイツで生まれ「画一から個別へ」と時代とともに移り変わる変革期に生まれたものだ。

イエナプランには、20の原則がある。
その第一原則にはこう書き記してある。

「各人はユニークである。つまり、たった一つの存在であり、すべての子どもとすべての大人はそれぞれ、かけがえのない価値を持っている」

他の原則は、下記を参照すると閲覧することができる。(日本イエナプラン教育委員会HP)
http://www.japanjenaplan.org/jnaplan_towa/jena_20/jena_20.htm

イマの時代は、画一から個別へは当たり前に生活をしていたら、当たり前のことだなと思う。

しかし、我が国の保育業界は少し非常識なのでいまだに戦前戦後の勝手に思い込んだ変えてはいけないと定義された昔のしがらみや刷り込みを引きずり続けて保守体制を変えようとはしないし気づいてもいないのが現状だと思う。

変えていいかどうかは捨ててみれば分かると思う。
すべて捨てててみてもなくならないものが変わらないものだと私は思うからだ。
そして、何を持って世界から学ぶのかを島国である日本人はちゃんと定義をしてから学ぶべきだとも思う。

師匠は言う。

「力がある人はみんな、違いを見るのではなくそこに『共通』するものを探す」のだと。

これは同じくハーバードビジネススクールの副学長がMBAの世界で活躍する第一線の人材の持つべき必須の資質であり特性だとも仰っていたのを覚えている。

地域と地域の共通と物を観、世界と我が国の共通のものを正しく観取る。
安易に違いだけをただ研究するだけでは、実践は行えない。
何の差を取るのか、正対する命の差取りとは悟りへとも繋がっているのだと私は思う。

日本人であるリヒテル直子様が自分の生涯をかけて世界へ出て観て、ボーダーの外側から祖国愛ゆえに日本へ再び帰り持ち込まれた自らの信念の姿である「イエナプラン」でどれだけの人がちゃんとした気づきを得るのだろうか・・・大事なのは受け取るこちら側の姿勢なのだ。

私は、リヒテルズ直子様の本当の願いは、「日本が凛として立ち直って新生してくれること」だと思った。

人には必ず天から享受されたそれぞれ役割と役目があるのだと私は思う。

お互いがその揺ぎ無い「思い」に共鳴共有し、それぞれの立場と役割で成すべきことを成して使命や天命を真に尽くすことだと思う。

今回の研修は、安易にイエナプランのノウハウやスキルのみを獲得するための研修ではなかった。歩み続けている至誠が天に通じたのか、この出会いに深い意味が潜んでいるのだと本当にそう思った。

リヒテルズ直子様の人生観と世界観、大局観などに触れ合った一日になった。
カグヤのイマの取り組みや、個々のスタッフの成長の方向性や軸の醸成に於いて無限の布石になったこと、心から感謝しています。

11月12日に、オランダ保育教育コンサルティング企業JASとカグヤの合同研修は本当に心から楽しみにしています。