常に繋がり続ける世界では、地球の進化とともにそこに居る全ての生命も同じく進化により順応していくのだと思う。そして私の選択したITという情報技術という付加価値の中でも、進化は目まぐるしく起こり常に新しいものが古きを払拭していく日々は続いていく。
今、脚下師の生き方に感動し古典を学び王道を還るということをしつつもそれは決して私的な潔癖や単なる徳義ばかりを重んじているのではない。師も常に新しいものに感応するために様々な努力を怠ることはない。私はそういう意味では、好き勝手にしているけれど好奇心旺盛なので目が言ってしまうことが多いけれどもっと大切にしていかなければと厳しく思う。
もちろん人は何かの大事を思えば変わらないものに魂を傾けていくことはもっとも自分を大事に自分にしかできないことを行うために不可欠だけれど、そのためには時と共に変わるものにたいしてどのように自らを進化させ柔軟に新しいものを吸収するかはその人の志の如何による。
変われる人は志を持ち、昔から変われない人は志を見失っているものが多い。
そして特にこの島国は狭い領土の中で、狭い自分の世界に閉じこもり、広大な世界に目を向けず、常に自分たちの小さな村の中の掟ばかりを優先すればいいという偏った恵まれた風土がある。もともと小さな島国は動植物も、均衡が保たれ、比較的安全な中で生活できるようにできている。
以前、奄美のクロウサギの話でハブと共生していたりした話を聴いたことがあるけれど今はそのハブを倒すために輸入された外来種マングースによって絶滅寸前になっている。マングースにとっては危険なハブと共倒れするよりは安全で捕食できるクロウサギを食べた方が理に適っているということだ。
今、この国は外国の文化に晒され、様々な人たちによりマングースのような外来種が島国に入ってきている。それまで大切にしていたものや、循環し共生していたものが絶滅の危機にさらされていても一向に対策を打とうとしない。
そして、それを何とかしようとするのが民族の持つ精神性を引き継いだ宗教者であったり、聖職者と言われる教育者だったりと、社会そのものや地域そのものに影響を与える人たちの存在だと思う。
しかし、その方々も、私的に潔癖ばかりで現実を受け容れようともせず、もしくは偏った徳義を振り回し討ち死にでもしようとするのは無責任ではないかと私は思う。
本来、そういう真理に寄り添い、現実を受け容れる人物たる人間は、世界の新しいものに対して自分の信念でそれを身に修め、その修めた新しい技術によって古き善き普遍的なものを守るために調和を取るものではないか。
それが年だからや、自分には関係ないからと殻に閉じこもるというのは世界の流れや進化を避ける行為であり決して世人をリードする立場の取る行動ではないと思う。
私がITやコンサルタントにこだわるのは、そういう新しいものを常に吸収しこの日本が世界にとって揺るぎない最先端の技術を持ち、そしてその技術がこの日本の持つ徳義、神道のかんながらを実現させることによる。
もともと全ての生命は同じく等しい存在であり、本を辿れば全ての命は同じ処から来ているという差別なき平で尊重される存在であることは明白なもの。
それが今のように自らの利権や保身が優先され、命が軽んじられ差別なき世界が遠ざかれば次第に刷り込みが偏りになり大いなる失敗を招くことになる。
人類の歴史は、失敗に学びそれを活かしてきたから今があるのだと思う。
今までの教訓をどう活かし、子子孫孫がそれを守るかでこの先の未来の平和と調和が維持されていくのは万物の理であり、それが本来の自然の姿でもある。
今は急速な進化の中で正しいことを行える人物が世界に求められている。
私の周辺から鑑みれば、これからの子どもたちはきっと、多様な価値観を受容でき全てをあるがままに信じることができ、自ら生命を他と同じく等しく存在し尊重することができ、世界の中での自分の役割を自覚し自らが社会の一員として志を持って豊かに生きていくことができる人物が求められている気がする。
だからこそ、変わるものと変わらないものを正しく持てる、両性具有の美のような両変具有の理、つまりはあるがままの万物と一円融合した自然体の存在を皆皆で持てるような見守る社会を築く必要があるのではないか。
大切なことは、志を持ち、自分の才能や能力を存分に社会のお役に立てること。
私も、まだまだ努力精進が足りず新しい進歩に関する時間を割くことが日々の些事に囚われできないでいる、誰でもできることは誰かがやればいいのであれば、自分にしかできないことは自分がやらなければ誰もやりはしない。
自分をどのように制限するかというのは、その変不変の間にこそ見いだせる極内にある。だとして、子どものために本当になることを見つめ常に自分自身に尋ねていきたい。
子どもたちには、私たちがどのような失敗をしそれを教訓にするのかを善く見てもらい、もう二度と心が貧しくならないような世界をそれぞれで大切にすることをこの厳しい現状への志の貫徹を持って伝えていきたい。