何かの病気になると、自らそれを治癒しようとする力が自分自身には備わっていると感じることがある。しかし、病気になっている際は脳が病気であることを何とか解決しようとして何か善い方法はないかと探し出すのだろう。
しかし、自然治癒の観点から考えると人間は自分の体は自分自身が一番理解しているのであり、もちろん経験や知識で病のことを知っている人がいたとしても治癒するのは他でもない自分なのだから自分を信じることになる。
統合医療という考え方がある。
これは、対処療法は体を支援するために薬や治療を施すのであり根源的な治癒は本人の体の免疫機能を高めて自然治癒させていこうとする考え方である。
先日、ガイアシンフォニー第七番にアンドルー・ワイル氏が出演していてとても共感する内容があった。
「病気は変化を起こすための強力な刺激であり、人によっては内面的葛藤を解決する唯一の手段だ。治る患者は、病気を人間的成長のための絶好の機会と考える。言い換えれば、病気こそ本当の意味での贈り物と考えるのだ。
病気を不運と考えることは、治癒の働きを確実に妨げる。病気を自分自身の成長のための贈り物ととらえることが病気を治癒するための最高の手段である」
とある。
これは、機会というものを生き方としてどう捉えているかということでもある。私は、よく自分を変化するとき病気にかかることが多い。脱皮するという言い方をするけれど、あるがままの変化を受け容れることで生長のキッカケにすることができる。
当然、病気の真っ最中は苦しくて辛いもう耐えられないと思うこともある。ここで内面と外面、心と体のバランスの葛藤を乗り越えたときより自然の叡智を自らに感じて原理原則を学び成長することができるようになるのだとも思う。
全ての出来事は天からの贈り物という考え方が大切だということ。不幸だとか幸福だとか考えるのではなく、そのままにあるがままに受け取ることこそ自然を感じているということになる。
そして自然治癒の本質をワイル氏の下記の言葉が物語る。
「治癒は自然の力である。気を楽にして母なる自然の仕事に任せよう。 」
偉大な自然に身を任せ、偉大な自然が治癒するまで病気を気楽に受け容れ、体の回復は自分の体の中にいる地球そのものまるごとの大自然に委ねようということである。
不思議なことがたくさんある中で、その一つ一つを味わい感じながら自然と親しんで生きていきたい。何かの意味が隠れていることを知り、それに気づいて新たな自分と一期一会の出逢いを楽しんでいきたい。
病気という機会も、子どもたちのために活かしていきたい。