リブランディング

変化するためには、今までの在り方を刷新する必要がある。

先日、JALの再生で稲盛会長が社員にこの会社は倒産したのだと認識させたとあったけれどこれはとても大切であると私は共感した。

今まであったものをそのままあるものだとし、新しいことをやっている気にはなっているけれどそれは何も新しいことではない。

今までのやり方を踏襲しているのであり、今までやってきた方法を少し変えただけであり完全に刷新したわけではない。

今まではそれで善くないことが続き、時代にあわなくなっているのは会社だけではなく自分自身もそうなのである。それを今までのことの範疇から抜け出さずにその発想から何かをやっても変わるはずはない。

例えば、これはカフェをやっている店舗でもお客さんが少ないからとちょっとサービスメニューを変えましたではそれでは別に変ったとは言わないからである。

変わるには、そのカフェでやってきたことを忘れてもう一度新しくすべての取り組み方を新しいカフェにあわせて学び直すことである。

学び直しとは、今のやり方に限界を感じているからやるものであり、今までやってきたことの学び足しではない。今までのものは使えないのだと認識することであり、今までの社員は一度すべて退職したのだとすることであり、今までやってきたことは区切りがついたのだとすべてを刷新することである。

見た目を少し変えることが、リブランディングすることではない。
中身を全部変えることが、リブランディングなのである。

それは、例えば同じ仕事でも自分の在り方や進め方をまったく新たにするということであったりする。今までは、何かの仕事の進め方を教わったり習ったりしたことがあったのであろうと思う。しかし、それでは使えないということを知り、新しい仕事の進め方を教わり習い、新しい会社だと思って新しい社員になりすべてを一から学び直すことが大切なのである。

そういうものをせず、いつまでも頑固に自分を変えようとはせず昔取った杵柄にしがみ付いている人たちがもっとも変化を阻害しているのである。変化できないや変化しない人はみんな発想がマイナス思考でありネガティブなのである。

自分の会社への愛社精神がもし本物であれば、昔の会社は善かったと何か過去に浸るのではなくこれからも永続していける会社のために今が善い会社にしようと思うことが本当の愛社精神である。

昔の自分、昔の会社から考えれば今の自分は否定されていることになってしまう。そうではなくて、一緒になって新しいことを教わり習い覚えていくことは今の自分、そして今の会社をそして愛しているからである。

前に進むというのは、過去に戻る事ではない。ネガティブな発想よりも、これからどのように会社が変わっていくのかその未来をポジティブに考えることが刷新への第一歩である。

夢と希望に向かうことこそ、リブランディングの本質なのである。復興も復活も、すべては十分頂いたと今までに感謝し、これからの今に感謝できるように脚下の実践を真摯に取り組み楽しむことである。

まず自分たちから変わっていこうというのが示すことである。