世界市民2

今、世界はとても大きな変化を迎えている。

経済の破たんにはじまった新しい時代の予兆に私たちがどう生きるのかということを世界規模で考える時期に入っている。

身近な社会問題もすべては世界との関係性の中で起きる出来事であり、人がこれからどうするかということを皆で話し合って解決していくという対話と大和の時を迎えることになる。

世界人口は70億を突破し、世界の隅々まで人間が行き渡りこれからどうするかということが求められてくる。それはそれぞれの風土で生きた人間がそれぞれの意思でどのようにすればいいかを世界市民として参画することを意味している。

そして世界市民を思うとき、私たちは何者なのかと言えば日本人なのである。

しかし今は、その最も日本人であるという人はどれだけいるのだろうか?歴史を紐解き、神代からの思いを受け継いで実践し体得した思想と実行、徳を兼ね備えた人物が今はどれだけいるのだろうか。

私たちは日本人として誰を推して世界へ出るのだろうか、それは今の首相などではなく日本の徳を兼ね備えた道の体現者であるはずである。それを大和魂を持っている人たちといってもいいかもしれない。

今年はサッカーのなでしこジャパンが世界の頂点に立ったけれど何を持って頂点かといえばこの大和魂を発揮したからに他ならない。

世界で通用する世界市民の自覚とは、別に世界の人たちのことを意識すればいいのではなくて本来の日本人、日本人としてどうあるかということを透徹させていけばいいのであると私は思う。

元々和の国、睦まじく慎まやかに徳を尊び思いやりと明るさ、清らかさと正直さで豊かに助け合って生きてきた民族精神が私たちの根本には眠っているのである。

それを呼び覚まし、そういうことを今の時代でもできうる人格と社会を創造していくことで世界へ出るのである。何を持って世界市民というかといえば、その大和魂の根っこをどのように世界で育てるかということになる。

子ども達の仕事をしていれば、世界のことを見通し私たちはどう生きていくかということをいつも考えるのがそのリーダーや先生の役割である。先生とは、社会を創造していくものであり未来を構築していく使命を持っているのである。

何を持って教師というか、何をもって先生というか、もう一度ちゃんと定義しなおしていく必要があると私は思います。

世界市民になるために、子ども達と一緒に日本人としての生き方を貫いていけるような環境を用意し見守っていきたいと思います。