何かに取り組むとき、もっとも強大な敵は何かといえば心の中にある。
外の敵を破るのは、何とかなるけれどその敵とは本来自分の中にあるものです。
何かを決めたことがあったとしても、それを守れないのは自分が先に負けるからです。そして外の的に勝てるのは結果として自分に克ったからにほかなりません。
人は何かを成し遂げるには、自分の中にある敵に打ち克ちやり遂げたときに結果的に外側の世界で勝利を得たともいえるとも思います。
王陽明に「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し。」があります。
これも同じ意味で、何かをできない原因はすべてこの心の敵に負けているからともいえるのです。
そしてその敵に負ける最大の理由は何かといえば、自分を信じられなくなるからです。そして自分を信じられなくなるもっとも根源的な原因は自分との約束を自分で守ってあげることができないからです。
一番身近にいて、一番自分を助けてくれる最大の支援者で理解者である自分を裏切ってしまっていては何かを信じることはできません。
自分が信頼しているパートナーへの信頼とは、外側で一緒に何かを取り組むパートナーへの信頼とも同じなのです。いくら、外側で信頼しているとメッセージを送ったり表面上はあわせたとしても、自分の信頼を裏切っている人では外から本当に信頼されるはずはありません。
自分を大切にするというのは、自分を甘やかすことではなく、自分との約束を守ってあげることで自分を信じることだと思います。
人間は弱いもので、そんなにいつも勝てるわけではありません。それでも強い意志で戦っていく、勝負する、克つのだという信念があるからできない原因がなくなるのです。
何かをやるにはできるようにならないといけません。
そしてそれは、何が何でも約束を守る、目標を達するとの決心なのです。
私もまだまだ自分に克てていないこともたくさんあります、全てを一度受け容れてゼロになりまずは自らとの戦いに挑み打ち克ち世の中に貢献の輪を広げていこうと思います。