人は一生の間でたくさんの出来事に出逢い、様々な邂逅を得ます。
ひとつひとつの思い出はとても素晴らしいもので、その学びは感動とともに記憶されます。
例えば、何もないような日であったと思う日でも身近なすべてと新しく出逢い、思い出深い新しい日を発見してはワクワクドキドキとした感動が記憶を上書きしていきます。人生は引き算と足し算の同時両立のゼロの日々ではないかと思わない日はありません。
そして「人生は一つも無駄がない」という言葉があります。
この言葉には、自分の今を丸ごと受け容れ肯定していなければそうなりませんしそのひとつひとつの出来事が無駄ではなかったと思えるには、それが人生の学びなのだと自信自明できなければ出会わないのかもしれません。
今の自分を鑑みてもこの体もこの心も一つとして勝手にできたわけではなく、今までの自分の出会いの人生を通して出来上がってきたものです。そしてそれはたくさんのご縁に導かれ、無二の邂逅にめぐり逢い、奇跡の集積の中にのみ存在しているように思うのです。
出会いと別れというものは、そこに確かに学びあった記憶があるのです。
その学びの記憶を胸に心に前へと一歩一歩新たに今を進んでいくのだと思います。
人生とはいつでもどんなときでもスタート地点だと感じます。
誰にとっても、それはゼロ地点、新たなスタートの時。
今がいつでも素晴らしい一期一会のスタートであるように、一日一日をゼロ地点からはじめていけるよう、心を澄ましこの「今」という奇跡の集積の妙を真底味わっていきたいと思います。
奇跡の出逢い、奇跡の集積である今に、そして師に友に心から感謝しています。