今年から日本の暮らしや子どもたちに継承するような生活を学び直している。
自然養鶏も行いながら発酵床をつくり、その状態を見守っている中でたくさんの気づくことがある。そもそも土というもの中には、たくさんの生物が存在してる。私たちの身体で言えば、腸の中のような状態であろうとも思います。
見えない所で大きな働きをしてくれていて、私たちが取り入れる食べものなどを腸内細菌が分解しそれを発酵をしてよりよい状態にして体に取り込めるようにしてくださっているのです。土も同じく、発酵をして植物が吸収できるようにしてくれ土中では様々な細菌や虫たちが生存することで地球に取り込みながら循環を続けています。
私たちは野菜を食べるのではなく土を食べているともいえるのは、正確には土で食べているからなのです。この土をよくしていくという思想は、土そのものの循環を邪魔しないという考え方に似ているのです。
私たちがもし地球の一部だと仮定すれば、食べているのは自然現象のひとつなのです。
その当たり前の中にスパンと入っていくことこそが大切な生き方だと思います。自然に溶け込み自然の一部になるということは、私たちがもともとどういう存在かを大局的に理解し、そこに合わせていくことでバランスを取り戻しているともいえるのです。
西洋的な神が生んだという考え方は、私たちに根付いている自然にあったものとは違います。さらに日本の八百万の神々といったまるごとみんなで一つの存在という繋がりの思想とも異なります。
もっと自然現象に目を向けて、それが分かれる前にどうであったを知るべきです。
大いなるいのちのめぐり、繋がりの中に身をおく安らぎや幸せは計り知れないものです。
自然養鶏も自然養虫も自然養菜も自然養人も、みな根源は一つであるのです。
日本暮らしを楽しんでいきたいと思います。