現場というものがある。
私も常に現場に入り、現場で何が起きているのかをよく観察するのが仕事になっている。
そしてその現場と何かといえば、保育を変える現場のことである。
現場というのは机上の仕事は違います。
机上の仕事とは、与えられた業務を理論や理屈で取り組んでいくことです。
よく現場人が、大本営が決めたことが現場ではやりづらいという声があります。
あれは実際の現場では戦略や戦術通りにはいかないのだという意味でもあります。
どのような現場であるかは最終的には其処にいかなければわかりません。
この現場という言葉の中には、その人の生き方が現れる場であるのですから。
現場が弱いとは、生き方が弱くなっているという意味でもあります。
真剣に生きている人は、現場人とも言うのです。
現場がなぜ面白いのか、現場がなぜ真剣になれるのか、現場がなぜ一番会社を元気にするのか、それは現場がその人と人との「生き生きする場」であるからなのです。
例えばお客様との一期一会の話や、現場であった感動の出来事、それらの現場の話を聴かせれば人は元気になりますしそのような現場を積み上げていくことを通して周囲が活性化するのです。
しかしこの現場は悲しいまでにはっきりと現状を映し出します。もしも自分で考えなくなったり、言われたことだけをやろうとしたりすれば、現場はすぐに弱体化し衰えてしまいます。現場には、その人の在り方も同時に出ているのです。
それだけ現場というのは、頭ではなく行動や実践が必要な場であるのです。現場人は常に、現場の中で現場目線で現場語を使い、現場から提案していくことが本来の仕事であるからなのです。
現場とは、まさに自分の主戦場です。
情熱と真心の試金石がすべてその人の人生の現場に顕われていきます。如何に今の現場から学び現場を変えていくか、そして現場から提案することができるのか、まさにこれは新たなチャレンジです。