奇跡の感性

日々に歩んでいく中で時折振り返っていると、奇跡というものについての定義が変わってくる。

もともと世の中で奇跡と言われるものは、自分の思っている通りになったり、もしくは思ってもいないところから不思議なことが組み合わさって考えもしなかったことが起こったりするときに使っているものです。

しかし実際はそういうものは奇跡というものではなく、偶然にそうなったというだけだということになります。

本来の奇跡とは、この生きている今のすべてそのものではないかと私は思います。

例えば、目に映る今の景色、今自分が感じているもの、生きてきた思い出、多くの人たちの繋がり、そのどれもがあるはずのない奇跡の集積であるのではないかと思います。

特に今がなぜこうなったのかと振り返れば、あの瞬間瞬間の判断や出逢いこそがあの人や自分を景色をこの今のすべて生み出してきたのだと感じればまさに奇跡そのものを生きているのではないかと自然に覚えることができるのです。

何気ない日常、奇跡など滅多に起きないような意識があったとしても、実際はこの何もないこと自体が奇跡の中にいることなのです。

当たり前のことの中にこそ本質があり、何よりもかけがえのない大切なことは存在しています。こういう奇跡の感性がいつまでも心に在るよう、今を常に真心のままに精進を重ねていきたいと思います。