人は自分が誰かの役にたっていると思うとき、幸せを実感するものです。
そしてそれが偉大なことへの協力や、大切であることへの参画になれば余計に自分の生きがいや遣り甲斐を感じることができるのです。
人は自分の力を頼りに生きる人と、人の力を頼りにできる人がいます。
自分の力だけで何とかしようとする力とはとても弱く脆いものです。自分の力だけで何とかなる範囲でやることはその範囲内でしかやり遂げることができません。いくらその人が偉大な天命を授かったとしても、それを自分だけでやろうというのではそれは真に発揮されているとはいわないからです。
自信がある人は人に無条件で頼ることができます。それは人を信じているからで、人を信じる事ができる人は自信があるのです。
自信がない人は人に無条件で頼ることができません。何かの理屈をつけては、それだから頼ろうとしたり、いちいち指示命令することで人を使おうとするのです。しかしそれは人を信じていないからでそういう人が次第に周囲の自信を奪っていくのです。自分の自信を奪っていくような人とは誰も一緒にいたいとは思わないのです。
もともと自信とは、自分は一人ではないと感じているということだとも言います。
自信がない人は、結局自分は一人孤独なのだと感じているということにもなるのです。
自分だけでやってきたことは何一つはないはずなのです。
誰かのお力をお借りしてきたから今があるとも言えるのです。
今の自分があるのは、何の御蔭であるのか、何の力をお借りして成り立っているのか、自分ができないことは他人に頼るというのは自分の力に過信しないということでもあるのです。
過信の過は、禍の過になり、その分度がいき過ぎているということであるのです。
節度を保つには、礼節を重んじ、自分の力に過剰に過信しないことです。
多くの人達の御力をお借りし、多くの衆智を集めることで大きなことははじめて成ります。
なぜならそれが幸せなことで楽しく豊かなことであるからです。
人は人と生きることではじめて、生かされている実感と生きる歓びに出会うのです。
まだまだ私も本当に未熟で経営から多くを学ばせていただいてばかりです。
大切なものを守り愛し続けるということは、自分の観方を変えるということに他なりません。
道のりはまだまだ長く、これからも永遠に続くものなのだから、常に気づいたらその時にすぐに改められるよう、くよくよせずに常に今の自分を自らを新しくしていこうと思います。