子どもの頃には感性というものがむき出しになっていてありのままに物事は観えていました。
しかし大人になるにつれ、知識が豊富になり感性もまた鈍ってくるように思います。
もともと子どもは素直な感性のままでいるから実相を正しく感じ取っています。
生まれたての赤ちゃんでさえ、誰も何も教えていないのにそれができるのです。
どんなものを観てもあるがままに受け取ることができるのです。
そこには先入観のないもっとも自然な状態、素直なままの姿があるように感じます。
私たち大人は素直を理解しているので素直とは何かとすぐに考えます。
この時点で素直というものは分からなくなるのだと私は思います。
自然に溶け込むとき、自分が自然と渾然一体になった感覚に入ります。
それはまるで頭で考えることもない虚無の中にいるかのようです。
あの感覚こそが素直になるという実感はありますが言葉ではどうも伝えられません。
それでも言葉にすれば素直というものは感性や感覚になっているときのように思うのです。
子どもたちはきっとそういう直観というものをみんな持っています。
子ども達を理解するには、やはり自分の感性や感覚を磨くことでしょう。
それはありとあらゆるものに感動し体験し気づき学ぶことで実現するのです。
これからも子どもや自然から素直に感性を学んでいきたいと思います。