視点と観点

野生動物のことを調べていたらモノゴトの見方に、3つの視点があるということがそこに書かれてあった。

その3つとは、まず鳥の目、次に虫の目、そして魚の目ということです。

鳥の目とは、鳥瞰的に物を観るではないですが上から全体を把握するときに使っていく目のことです。仕事でも、全体から考えてから部分に着手する方が正確に本質を捉えた行動が取れるようになってきます。

少し離れて物事を観るときも、このように全体を通して把握するのです。

そして次に、虫の目というものは狭い範囲で活動するためその部分を徹底的に細部まで個別に丁寧に認識し把握していくときに使っていく目のことです。仕事では、目先のこの業務から不健全なことはないか、正しくできているかなどを細かく分析し同じように本質を捉えていきます。

そして最後の魚の目ですが、これは川の流れを読むように目には移らない繫がりの中で大きく方向性や方針を把握していくときに使っていく目のことです。仕事では、今までとこれからだけではなくトータルで観える流れを認識しつつ優先順位を明確にして本質を捉えていくというものです。

他にも創ろうとすれば、ミミズの目であったり、花の目、樹の目などもいくらでも出てきそうなものですがこうやって自然界の目というものを理解することができるのです。

私たちはつい自分の観える世界だけの目でしか、物事を判断しようとはしません。
またそこに実際に起きている偉大な側面というものを観落とし、焦ってしまうのだろうと思います。

しかし色々な目を持てることで、多面的に多角的に暗黙知的に認識することができれば一石二鳥というか、一つの経験や体験から数多くの収穫を得るようにも思えるのです。

収穫とは人間の目だけでみたものだけが収穫ではありません、自然界全体で観えば一体何をもって収穫というかは、その観る目次第であろうとも私は思うのです。例えば、捕食する方でばかりの目で生き物を認識していますが、逆に捕食される側にたってみるとどのように世界が映るのかはまたその見え方によっても異なるのです。

植物が自分ある程度、動物や虫たちに食べられることによって他の生物から身を守るという方法もありますし、共生といっても思い切った共生を実体験から得ているのだろうと思えるのです。全部食べられれば終わりですが、あえて全部は食べないことをなぜ知っているのか、そこに自然への信頼が見て取れるようです。

数々の目を学ぶのも、自然の中に入る事で実感することができるのです。

今後も、自分の目に惑わされないように様々な視点を観点を磨いていこうと思います。