天地宇宙の羅網

生きものは植物から昆虫に至るまで自然界の天地の間では様々なことが起きています。

日々にお互いに関わりながら生存していくために様々な活動を行います。

朝、太陽が出ては、夕に沈み、夜になり星々が出てきますが、これも宇宙観で行われている営みであろうとも思います。

天地の間の人と書いて、人間であると私は思いますがこれは当たり前のことのようですが実は大変な事実であると思えるからです。

日々の営みが続けられていくことや、その続いていくことが関係しあっていること、ご縁という言い方になるのかもしれませんがそういう同時に行われる出来事の偉大さを感じるのです。

天地の中では小さな出来事も、地球の裏側では大きな出来事になったりします。

情報も同じく、辺境の小さな村での出来事が、地球全土を揺るがす大事件にもなっているのです。そう思えば、天地の間で発生しているカタチというものはつべてが織り合い広がっているもののように捉えることができるのです。

以前、鞍馬寺で「羅網」を見せていただいて説明を受けたことがあります。

よくよく考えれば、羅網のあの世界とはこの地球上の世界ではないかと思うのです。ああいう世界の中に自分たちがいてどのような生き方をし何を象っていくかということですがあれが宇宙の姿であろうとも思うのです。

宇宙とはどうしても目で見えるような認識から入ってしまいますが、本来はこの森羅万象の天地の間そのものの認識があってはじめて理解するものなのかもしれません。

日々の自然を観察しながら、偉大なものも感じていきたいと思います。