自分を省みるのに育てるというものがある。
今の自分は昔の自分が育てたような自分になっているといってもいい。
そして自分の周囲ももちろん、育てたように周りが存在している。
つまりは自分自身の育て方によって、自分も周囲も育っているのです。
例えば、過去に自分の都合よく周囲に接してそういう自分というものを育てていれば今の自分が思っているようなものになっているのです。つい相手が育ったとか育っていないとか相手に矢印を向けてしまいますが本当は自分がそうなるように育てたのではないかということなのです。
そして特に仕事では分かりやすいことに、育てないということがあります。営業の仕事ができるように育てられても、マネジメントができるように育てていないのならばその人は営業でしかないのです。また周囲と協力して仕事をできるように育てるのではなく、個人で職人のように働く方法しか教えていないのならその人はそういう風にしか育っていないのです。
営業の育て方とマネジメントの育て方とは異なり、そして同じく一人で仕事をするのと周囲と協力して仕事をするのは同じではないのです。
その人の働き方に文句を言う前に、如何に自分がその人や自分自身を育ててきたかを省みることが大切であると思うのです。今までやってきた仕事の仕方が合わないと感じるときはチャンスで、それは新しく育ちなおそうとしているとも言えるのです。
人は環境を変えてみて育つこともできますが、同じところで育ちなおすには関わり方を変える必要があります。よく周囲を観て、本当はどのように育つことがいいのか、今までの刷り込みを取り除かなければなりません。
そしてそれは、育てる側と育つ側の思いやりによって実現すると私には思えるのです。
思い通りに育っていないと思う前に、思い通りに育ててきたのではないかを省みるのです。
だからこそ、素直に気づいたら自らを変えていくことだと思います。
こちらの関わり方や自分の在り方を変えていくための育成であると思います。
何度も挑戦しては、省みて気づいて自分から変わっていくことこそが尊いと私には思います。
心を遣い実践を高めていこうと思います。