ドイツ研修5日目を迎えました。
昨日は、午前中に公立のkrippeを訪問しミュンヘンでの保育施設の視察を終了しました。これからヴェルツブルグに向かい、遊具メーカーと幼稚園を視察したあとフランクフルト経由の帰国です。
旅のご縁は不思議で、旅先でも様々な出来事と出会いつつ、離れた遠くの故郷でも様々な出来事と同時に出会っています。自分の周りの人々との同時の関わりが人生を彩り、そしてそこに自分が存在しているのを実感するからです。
自分が生きているのは、ご縁に出逢っているそのものにより存在するのかもしれません。
今まで知らなかった人たちとのご縁を深め、そのご縁の中で生きている自分。
存在を憶える時、ご縁=人生であることを知覚するのです。
ふり帰ってみれば自分が楽しく豊かな人生の仲間たちとの生活に偉大に恵まれていることの感謝に満ちます。
遠くに離れてもふり返るといつも薫ってくるのはご縁と真心と幸せのように思います。だからこそどんな時もご縁を大切に一期一会に生きていつまでも楽しく豊かに香るような人になりたいと思います。
さて、昨日は夜の情報交換会の最終日となり振り返りも充実していました。この振り返りでは、自分が何を持ち帰るかということを発表していきます。
話の中では、もっと自由に遊具や装飾を考案しようとか、環境の本質の話、遊び心のことや子どもの眼線の設計の話、皆と共に取り組む思いやりのことや、ときめき響くことの大切さなど、それぞれに気づいたことをたくさん共有することができました。
また先生からはドイツでは昨年から陶冶プログラムが一体化により施工されそれをどうやるのかなどに興味があった話で、それが考える過程を保育にしていることが現場で観れて参考になったなどの話もありました。
私たちは一緒に物を観てもそれぞれに同じ気づきではありません。
気づきをアウトプットすることは、衆智がインプットされるのです。
一人で学び深めることは、一人に戻ってきます。
しかしこれを大勢で深めれば、大勢が戻ってきます。
人間の叡智は、自分も正しいそして皆も正しいということに気づいたことかもしれません。
衆智というのは、人生はそうやって役割がありそれぞれに学びが存在することを証明します。
みんなでプロセスを共有し考えること、このプロセスが衆智というものだと私は思います。
衆智を集めるということがどういうことなのか、この実体験を通してふり返ることができました。
同じことを繰り返してもそれに気づく感性は自ら勇気をだして新たに挑戦することで磨けます。
昨年の研修がまるで昨日のことのように追憶して新たな感覚に出逢います。
まさにふり返り=陶冶、つまりライブで人生のふり返りを味わうことが陶冶のことではないかと味わった有難く嬉しい収穫の一日になりました。