頑固と柔軟

変化する組織に必要なのは柔軟性だとこの頃は特に思います。そして変化というものを一番嫌うのは頑固であろうと思います。

頑固とは辞書で調べると、「かたくなで、なかなか自分の態度や考え を改めようとしないこと。また、そのさま。」と書かれています。

頑固というのは、自分が正しいと思い込んでいることや自分の意見しか耳を貸さないということで結局は誰の話を聞いても聴く耳は持たず自分の思い通りに意固地になっている様を想像できます。

これもよく信念とか芯があるとか誤解されますが、本来の信念とは大切なもののためなら常に柔軟に自分を変えることができるのを言うのです。

例えば会社が目指している理念が明確にあるのなら、自分の意地を優先すればそれは理念から外れたことを一人頑固に行おうとするところに変化できない理由を生むのです。自分にとっては都合が悪いものでも理念を優先できるかというのは、常に自分の柔軟性を試されるものです。それは変化に対して変化するのは、大切な守りたいもののために変化を遂げ続けていくことが理念の実践だからです。

変化というものは、柔軟性が必用なのは優先したい価値があるのなら自分の方を融通無碍に変えていけばいいという素直な心の顕われです。どこかで理念を認めていなく、自分の都合や自分の思い込みを優先すればそれはすぐに事故か事件として表出してくるものです。

特に働き方や生き方などを一致となると、余計に公私の別がなくなるのだから誰が観ていようが観ていないが関係なくいつも自分が素直にその理念に忠実であることが必要になるのです。

そもそも頑固というのは、自分は間違っていないという反省しない心の顕われです。

もしも自分が間違っていたと素直に反省するのなら、今まで頑固に自分の意見を通そうとしたこともひょっとしたらこれは理念から外れているのではないか、間違っているのは本当は自分ではないかと矢印をちゃんと自分へ向けることができます。

よく笑い話で、矢印を他人に向けるなとありますがしかし頑固であればその矢印は必ず内側ではなく外側に出ているということと同じであるのです。

自分を変えないために無理をして意地を通すというのも生き方でしょうが、自然界では通用せずそれは淘汰されていくものです。本来の自然は、謙虚で素直に自分を柔軟に対応してもその信念は自ずから揺るがないというのがそのものの姿であろうと思います。

柔軟性は、他人の助言や好意を素直に聴ける、そして本当に素直に聴けたならそれを正しく取捨選択できる、善転していくことを楽しめるという境地に入るようにも思います。変わることを楽しむことで柔軟性は身についていくように思います。

そう考えるとまさに刷り込みとは頑固の象徴かもしれません。

周囲のためにも大切な理念のためにも子ども達のように自分が変わるを楽しむで取り組んでいこうと思います。