天才とは何か

昨日、スティーブンホーキングの自伝がテレビで放映していて久しぶりに昔の感覚を思い出しました。

中学生の時に、その著書「ホーキング、宇宙を語る」を読んだ時の衝撃が忘れられません。内容がどうであったかというよりも、その好奇心、その驚きを求めていく姿に自分の中にあった真理への探究の気持ちなどが刺激され感動したからのように思います。

宇宙がどうなっているのか、ブラックホールは何でできたのか、それを様々な客観的事実や例えを交えながら説明していく姿にこの学問の面白さを感じたのです。

もちろん、そのころの自分といえば何もわからずただただ驚いて内容がどうであるよるもすぐにホーキング博士に会いにいきたいと思い、必死で英語の勉強をしたことを憶えています。もともとの動機がホーキング博士に会うことでしたが御蔭で英語の成績がぐんぐん上がるというようなこともありましたから意欲は何がキッカケになるのかわかりません。

そのホーキング博士の生い立ちを映像でみて、娘さんのインタビュー記事をインターネットで拝読すると決してご自分の境遇を憐れまず、星を眺めて自分のやりたいことだけに専念していく姿に、改めて生きるということ、その生き方を学ばせていただきました。

通常なら2年と宣告された余命も、その後40年以上たった今もご健在で、これから宇宙に行くという目標も立てているようで流石は博士だと改めてその好奇心への情熱に感動し、今の自分も新たに触発されました。こうやって人は何をやったかとかではなく、何をやることに信念と情熱を傾けるかということが本来の人生であろうと思います。

一人一人、生まれたらそれぞれにテーマは異なりますが宇宙やはじまりについて人生を懸けて取り組むという姿に天才ということの定義を見出してしまうのは私だけではないでしょう。
天才というものは、その無限に湧き出る自分の好奇心かもしれません。

最後にそのホーキング博士の言葉についてとても好きな言葉を紹介します。

「人生はできることに集中することであり、できないことを悔やむことではない。」
「私が人生で学んだことは、自分がいま持っている力を、ぜんぶ使えということです。」

まさにこれが好奇心の源流である気がします。さらに大切な戒めも続きます。

「今の仕事を好きになれないのでは、違う仕事に就いても好きになれない。今の仕事に一生懸命になれないのでは、違う仕事でも一生懸命になれない。今の仕事を好きになって一生懸命やったとき、次なる道が見えてくるものだ。そもそも天職はなるものじゃない、気がついたらなっているものだ。」

自分の大好きなことを遣り続ける力が、生死を超えたところで存在する宇宙かもしれません。
宇宙はまるで心の世界そのものです、阿吽の呼吸ではないですが自分なりの宇宙を生き方で表現していきたいと思います。