インドの旅も最終日に入り帰りの航空機内で独りふり返りをしています。
あっという間の充実した4日間で、まだ情報の整理などもできていませんが初めて訪問したインドとそこで暮らす人たちの話を直にお聴きし体験しより深く学ぶことができました。
人間の社会というものは、本当の問題を表面上の違いで覆い隠していくものです。本来は、自然に沿って何もしなくてもいいものを余計なことを手出しすることから問題を広げていくものです。何かを優先すれば、そこに歪というものは発生していくのが自然であろうとも思います。
だからこそ互いに歴史は異なれど本来の互いの姿がどうであったか、同じアジアの異国を観ながらが自国のことを客観的に改めて考えることもできました。
今回の旅では幸せの本質についてもテーマを持ち、同時に鑑み深めていきました。
そうした中でよくよくふり返れば、世界が異なったとしても時代が異なっても人が運命が異なっていても、幸せということについては万物共通して同じであるものを発見しました。これは人々は平等に時空を超えて幾世代もかけて私たちは幸せというものが何かにいつもそれぞれがご自分で辿り着いてきているから分かるのです。
そう考えれば、実は幸せであることが何のことかを忘れてしまうことから他人は不幸になっていくのかもしれません。
人は幸せを忘れないでいるのは、常に自分でいることができるからです。それは本来の自分がどのようであるのかを人は知るために、一生をかけて学び育っていくようにも思うからです。そうやって自分を知り、自分を使い、自分を活かすことは世界共通の幸福につながっているのだと私は感じます。
今回の旅の最期は、釈迦のこの言葉で締めくくりたいと思います。
「天上天下唯我独尊」
世界に一人だけの自分をその手にしっかり掴んで、我が幸福の道を歩めばいい。
幸せの本質を心に抱き、自分をさらに精進していきたいと思います。