昨日、福岡の自然農園に足を運び冬の状態を観察してくることができました。
昨年末に植えた芋の種も、土中で新芽をじっくりと出しています。
冬というのは、冬眠していると思って何もしていないと思いがちですが生きているものはこの冬の厳しさの中でじっといのちのタイミングを計りいのちの道を歩んでいるように思います。そして同じく夏も、暑さと渇きの大変厳しい中でいのちの道を歩むのです。
自然の中で生きるということは、世の中には厳しいものも苦しいものも、そして楽しいことも幸せなことも沢山あるのだと実感しながらも素直に生きることを学んでいるように思います。
冬は冬で雑草も生えず、霜や雪の中であまり成長していないのではないかと感じますが確かに春を待つ息吹に包まれています。芽がある部分も、これから出てくる部分も、よくよく観察するとあらゆるところに存在しているからです。
冬の時期は、隠忍自重ではないですがじっと耐える時機であるように思います。じっと待つのは、自然の中でいる自分を丸ごと信じることができるからのように思います。丸ごと信じるというのは、待つときにこそ実感できるものかもしれません。
何もしないで待つということは大変難しいことですから、自分のなすべきことをやりながら待つというのがそれぞれの自然の在り方かもしれません。動植物の心は、自分だけではないから自分だけの努力で何とかしようとは思わない遊びがあるということでしょう。
人生を豊かに生きるためにも、厳しい中にあっても遊び心を大切に豊かに歩んでみたいと思います。