自然を観る時に、自分の視点からと地球の視点からというものがあるように思います。
例えば、今日は晴れたとか明日は雨だとか、それは自分の視点です。地球で観れば、風の通りが少し変わっただけだったりします。他にも、乾いた枯れたではなく水の流れが変わった、地震があったではなく、土が動いているということなのです。
特に、ここ数年は目に見えるほどに急速な変化が地球に起きていて風の流れ、水の流れ、土の流れ、光の流れ、粒子の流れも少しずつ今までと大きくズレてきているように思います。もちろんこのズレてというのが自分の視点ですから、地球からすればバランスをとり修正をしていることになるのです。
動植物もその自然の風の通り道にあわせて、生活圏を移動しますし、水の流れに従って棲家も変わっていきます。私たち人間は、自然に合わせなくなったので異常気象だとかいいますが太古の昔から私たちは自然と共に移動してきたように思うのです。
人類が旅をするのは、私の仮説では自然が動いてきたからかもしれません。その中で、私たちは移動しながら生きて進化してきたように思います。そして気候が変わっていく中で、その場所に残るもの、その場所で生きるものたちがあったから多様化してきたように思うのです。
かつての文明も、住みやすかったところから自然の移動で住みにくくなったり住めなくなったりした場所もあります。それが海の中になってしまったり、高地になってしまったり、自然はいつも動いているからです。
自分の視点だけではなく、地球からの視点で観て私たちは地球が生きているから活かされるという大前提の中で在ることを忘れてはならないと思います。身体があって生きられるのと似ていて、生きているのではなく活かされているというのが本質なのです。
活かされているからこそ、先ほどの風を感じ、水と流れ、光を浴び、空気を味わい、土と親しむといった自然と共生している感覚を忘れないようにしていくことだと思います。そしてそこに自然の感謝の場所が存在するからのように思います。
よく自然の流れを観察し、自然の通りにバランス感覚を磨いていきたいと思います。