先日、日本人らしさについて考える機会がありました。
私たちは先祖代々からこの日本の風土に合った人格を形成してきました。瑞穂の国と言われるように、瑞々しい感性を持った人たちが切り開いてきた風土感が存在しています。
日本人らしさというのは、そういった風土の中で連綿と受け継がれた日本人であることを生きることをいうように思います。
例えばそれは、有難い、勿体ない、御蔭様、おてんとう様、見守りといった生き方を貫いてきて今があることを自覚します。
私たちはどう生きるかと考える前に、どう生きてきたか、何を理念にして生き残ってきたかを考える事のように思います。尊敬の念を抱き、何を自分が受け継いでいるかを感じ取ってみると自らの時代の責任が何かということに辿りつきます。
先祖代々が、それぞれの時代で日本人として生きてきたように、私たちも今の日本人の責任を果たしていくのは今の日本人として日本人らしく生きることに他なりません。
それはいくつかピックアップしてみると、謙虚さ、素直さ、清々しさ、純粋さ、楽観さ、勤勉さ、正義感の強さ、子どもっぽさ、そして道徳、その全ては日本人の徳性ではないかとも思います。
これは神話からも歴史からも顧みることができ、日本人が何を目指していきてきたか、どのような価値観で理想を求めたのかが分かります。
すべての項目に共通しているのは「正直」というものを本義にして生きる生き方です。
ここに元来の日本人の目指した姿、日本人らしいことの誇りがあるように私は思うのです。
道を歩み自然と調和し一体になって活きることの中に正直という美徳が顕現します。
この風土こそが私たち日本人らしさを産んだのでしょう。
かんながらの道を静かに深めつつ、祖霊たちの御恩に感謝し、日本人に相応しい生き方を求めて日々を実践していきたいと思います。