昨日、リバース研修を社内で実施した中で改めて発見がありました。
初心というものは伝承することであるということをいつかブログで書いたと思いますが、そもそも初心というものはいつも何度でも見直す中で甦生して活き活きと新鮮さを維持していくものです。
新しくなるというのは、古くならないということであり、神道ではそれを「常若」という言い方をしますがこれを続けていくことで当初の思いや心、そして願いや信念などを大切に思い出し続けていきましょうという意味であろうと思います。
人間というものは、心のままであった神代と違って今はほとんどのことが知識が増え頭で計算することができるようになりました。この計算というものは、現実のものを計る「物差し」ではありますがそのために真心や誠実さというものよりもどうしても自分中心に考えてしまうようになったのかもしれません。
これは日々の業務でもそうですが、頭で計算しているうちに本来は何のためだったのかということも次第に意識から薄れていくのかもしれません。そうしていると心が入りにくくなりますからそうならないようにと何度も自分自身の心で決めたままでいようと精進していくことが初心を忘れないということをより強く意識していかなければならないように思います。
これらの初心というものは、何度も何度も繰り返すことで甦ってくるように思います。これは人類の進化や歴史でも垣間見れるように何度も人間は同じ過ちを繰り返しそのつどに大切なことに気づきます。そしてまた時間の経過とともに忘れます、それを忘れないように何度も何度も伝承を怠らないようにして思い出すことでそれがないようにと伝承していくのです。
これらの伝承というものは、心の伝承のことを言います。
心に刻んだことを忘れない、言い換えれば時の流れに流されないように時を刻んでいこうとする今までの御恩に報いる生き方のことであろうと思うのです。
変化というものは、人間が人間都合が生まれてから発生した言葉なのかもしれません。人間が自分の都合を優先するからこそ、本来の自然の流れ、本質から外れしまうのです。そういう環境の中で自然から離れて人間社会というものを形成したからこそ変化し続けなくてはならなくなったように思うのです。
変化を已まないということは、自分都合を極力排除していくことのことかもしれません。そうやって理念や信念を立てたらそれに沿って何度も何度も省みることではじめて自分らしい人生、本来の社會の役割を果たしていけるのように私は思います。
伝承していくというのは、自分の生き方や生き様が子孫へ残っていくということです。自分くらいはとか自分だけはということを言ってはその影響力の大きさを忘れてしまえばそれが最も変化から外れてしまうのかもしれません。
人生の全責任を持つということや、自分の世界や子孫へ与える影響力を知ることが変化になるということのようにも思います。本来の自分を取り戻すためにも、初心を伝承し続けられるよう精進していきたいと思います。