色々な体験というものは自分の価値観の世界を拡げてくれるものです。ここでの世界というのは言い換えれば自分が観ている世界ということです。
人は自分が観ている通りに世界のことを観ています。自分が観たいものだけを観て、自分が聴きたいことだけを聴くのです。
だからこそ、自分がどう観えているのか、どう聴こえているのかを客観的に観照し理解することで自分の今の世界観を知ることができてきます。その今の世界観は、同体験をした人達の感想や、一緒に何かを行う人たちの価値観を共有することでそれを感じることができるのです。
同体験を一緒にするというのは、共感する力が必要です。いくら同じ場に同じように過ごしても、共感して尊敬しあって学び合っていないのでは同体験を一緒に体験することにならないからです。
人は相手がどう思っているのだろうかと、自分以外の世界観を知ろうとするときはじめて自分の殻を破って飛び出していくものです。自分の殻を破るためには、知らないことを体験する勇気が必要です。そしてそこには、共にそれを一緒に味わってくれる仲間や友人、家族などの共感するパートナーがいるのです。
人は無意識に自分の思い込みで面白くないだろうとか、苦しいだろうとか、もしくは楽しいだろうとか嬉しいだろうとか独りよがりになっているものです。それを共にやろうや、一緒にやろうといった自他一体の境地になれば新しいことを常に学び続けることができるように思います。
世界観は、人との出会いと触れ合いによって変化していくものですから自分の世界だけで物事を観ずに、相手の立場で思いやり物事を観てみるとか、一緒にそれを学び合おうと尊敬と尊重で関わるときに自分の変化を実感するのです。
共感を磨くことは、自分の変化を磨いていくことです。
色々な人たちの体験を共にしつつ、同時に自分の変化を磨き続けていきたいと思います。