人は信頼関係を結ぶことで絆を強くしていくものです。
その絆は、一度結んだからいいわけではなく常に結び続けることで確かなものになっていきます。そして結ぶというのは、片方だけがするものではなく御互いに結び合うことではじめて結ぶということになるのです。
これは紐で結び合う時に、片一方だけで巻こうとしても結べずにお互いが結び目を中心に絡めて引き合うことでその結び目が締まっていくように、絆もまた其処で強く厚くなっていきます。
この絆の強さや厚さがあるからこそ、離れてもその絆や信頼があることを実感し、独りになっても背中に残る信を感じながら自らの脚で立つことができるように思います。
この信頼を結ぶというものが人間関係において具体的に何かといえば、「助け合う」ということだと私は思います。
どちらかだけが一方的に助けられる関係だと、紐を結ぶことができません。そうではなく御互いに助け合うことでその紐も結び合えます。そしてその助け合った数が絆の厚さになっていくのです。同時に助け合った質が濃く高いほどに、絶対的な信頼感を持てるようになっていくように思います。
御互いに助け合える絆やご縁を持たせていただけるというものは、本当に有難く尊いものでそういう人たちと共に歩めるという道の中にこそ真の信頼関係があるように私は思うのです。
それは英語でいえば、ギブ&テイクという言い方かもしれませんが日本語でいえばご縁を活かすということに尽きるように思います。人は周囲を信頼することでオープンになります、しかしその信頼を深めるためには自分から周囲の助けを求め、そして自分のから周囲の助けに応えていかなければなりません。
自分のことだけをすればいいではなく、どれだけ全体が困っていることに向かって解決するために行動したか、また周囲の方々のために自分を活かしているか、感謝を主軸に沢山の関わり合いの中に自分を置いてこそ信頼関係が築けていくのです。
人は社會で生きる生物なのだから、この助け合い信頼するという絆を常に結び続ける努力を怠ってはならないと私は思います。
なぜなら、つながっていることを忘れてしまったり、つながりが切れるのではないかと不安になったりすれば人は信を自らに持つことができなくなるからです。常に信を持つことができるというのは、常につながりつづけるという実践が必用なのです。
人は目には視えないものでつながっているものです。そのつながりをより強くしていくことで社會の中で自分というたった一人を活かしていくのだと思います。その一人として社會を存在するのもさせるのも自分次第ですから自分への信頼こそが社會そのものの安心になっていくのです。
常に信頼し助け合える数を増やすこと、助け合っていく質を高めること、言い換えれば真心のままに人を愛し信じて歩んでいきたいと思います。