昨日、GTサミットで眠りと発達についての講演を拝聴する機会がありました。
そもそも人間が眠るということにはたくさんの意味があります。日常の活動の休息というものだけではなく、様々な情報の整理整頓、また細胞の修復や治癒、他にも沢山のことを睡眠によって行っています。
今回の研修の中で、大変興味深かったのは睡眠の総時間が必要なのではなく睡眠のリズムが重要だというお話です。
人間には生活リズムというものがあります。言い換えれば生活習慣というものです。どのような生活習慣を持っているのか、その生活習慣こそその人のリズムです。
このリズムというものは、自然界にも存在するように思います。自然界の生き物たちは人間のように時計の時間に合わせて動くのではなく、自然のリズムによって自分たちの生活を持ちます。
たとえば、動物たちや昆虫、植物たちもそれぞれに一生のリズムがあり、一年のリズムがあり、一日のリズムを持っています。それは本能によって時間は刻まれ、自然全体の季節や気候、つまり自然の変化に順応しながらその時間を調整しているのです。
春になれば自ずから様々な生き物たちが目が覚めて活動に入っていくのもまたすべての生命は自然のリズムを実感しているということです。
この自然のリズムとは生活リズムのことですが、この生活リズムを崩すような原因になっているのが眠りであるということです。私は持論で眠る、食べる、働くの三要素が狂ってしまうと自然の時間が狂ってしまうと思っています。如何に自らの直感がハタラクかはこれらの生活を本来の姿に戻していくことで健全で健康な状態に近づけるように思います。
そのためには、自分の都合や社會の押し付けに負けないように自分の中に自然のリズムをつかんでいくことのように思います。
その具体的な方法は早起きにあるように思います。早起きをすれば自然に早寝になっています。早起きの習慣を持つ人は、朝に様々な活動を行います。朝の活動はもっとも集中力が高まり、様々なことが捗ります。睡眠の後の活動ですからメラトニンも豊富に出ています。一日の始まりが楽しくなっていき脳のシナプスも大量に出てくるからです。
昔の日本人はどの家庭でも鶏が鳴いてから目が覚め、暗いうちから活動しお互いが「お早うございますね」と挨拶を交わしていました。時間の感覚の今の時代のように人間都合のシステマティックではなく自然の営みに合わせるようなダイナミックだったのでしょう。
祖神たちは、自然に近く謙虚で素直ですから人間のみの力と自分のみを力を頼りに何かをやろうとするのではなく、自然に頼り自然の力をお借りしつつやる方が善いことは当たり前だったのでしょう。
本来の子どもの眠りとは何か、子どもにとっての眠りとは何か、見直す機会になりました。ありがとうございます。