円仁観~真心の循環~

今朝から稲刈りの準備をしていますが、人生に秋が深まっていくのを実感します。

丹精と自然に実る御米に御法の本質を心が直感します。

二宮尊徳に下記の道歌があります。

「一円仁 御法正き 月夜かな
田畑乃 実法今宵の 月夜哉
仁心に 民のこころの つく世哉
仁心に 民の心の 月夜哉」

これは自然に実るということがどういうことかを二宮尊徳が月夜の観察によって得られた心境を詩に詠んだものです。

この「一円仁」の世界というのは、偉大な慈しみに満ちた世界です。

月夜というのは、慈愛を示すように思います。夜の闇を、太陽の光を受けて反射して光り、穏やかにすべての生き物たちを包み込み見守り癒していきます。きっと活動の側面としての静寂の中に、万物を活かす「真心の循環」の世界が存在することを自覚した詩なのでしょう。

私にとっての一円仁とは、真心が丸ごと一体に結ばれ繋がっている世界に居るということです。人は思いやりをもって生きれば、すべてを好循環させていくことができます。

この好循環というものは、思いやりを根幹にして物事を自然にしていくという意味です。そしてそれが今の時代に紛争が止まず、欲望の果ての祖神の智慧、その大祓の方法として月夜の恩力と恩恵をいただく必要な時代だと私は確信しています。

月夜というのは、陰徳の世界です。

陰徳は月夜の観察によって得られるものですが私たちカグヤのシンボルマークの月もまたこの一円仁の世界の意味を示す月世のことを照らすために創造されているものです。

自然というものは、私たちにすべてを教えてくれます。太陽と月と地球がありますがこれらの三位一体のうちのもっとも一円にするものは月であると思います。

昨日も新しくはじまった結の実践に、御蔭様の手応えを感じました。

子どもたちと一緒に自分の直感を信じて、円仁観に近づいていきたいと思います。