本心

人は自分の本心を知ることは何よりも大切なことです。一番身近にいる自分に素直になれなくなってしまえば、些細なことでも迷いが出てしまいます。それくらい自分というものとの信頼関係は日頃の生活に直結してくるように思います。

人は自分のことが分かってくればくるほどに、自然体になっていきます。それは本心が分かり本心に対して素直になれるからです。本心でいられればありのままの自分を分かってあげられますから同じように他人のことも理解していくことができます。

他人のことを思いやれる心というものも自分を分かってほしいときではなく他の誰かのことを分かってあげたいと理解に努めるときに次第に実践できるように思います。

理解が深まるとき、相手のことがまるで自分のことのように理解できます。そうなると自分の本心が相手の本心を励まし支えていくことができるのです。このように繋がっている場所、一緒である場所、そういう絆の結ぶところで心は一つになっているものです。本心というものは、自他の境目を超越したところにあるのです。それが自分に素直に正直である状態です。

そして共感する力は相手を分かろうではなく、心で相手に寄り添おうとするようなときに発生します。わかってもらいたいと満たせない心を持ち続けると、己に負けてしまいかえって迷い惑うことが増えていつまでも自分探しなどに走ってしまうのかもしれません。

そういうときこそ、「本心」を理解するために誰かのために思いやり利他で抜けるといいように思います。本来、人間の心の正体は利他心ですから自らが助け合い思いやるときにこそ顕現するのが心です。

心の穢れを祓い清めて本来の本心を常に見守り続けていきたいと思います。