人間が自信を持つというのは自分らしく生きることです。しかし自分らしく生きることをしないで都合よく合わせているとどんどん人は自信がなくなっていきます。
昨年、「アナと雪の女王」という映画が世界で大ヒットしました。この映画を観ているとそこに自立のテーマが入っているように感じて、世の中の人たちがみんな自分らしく生きたいと熱望していることを改めて実感しました。
その雪の女王が歌う歌詞のサビの中で「ありのままの姿見せるのよ、ありのままの自分になるの、、ありのままで空へ風にのって、ありのままで飛び出してみるの、、これでいいの自分を好きになって、これでいいの自分を信じて」とあります。
これは自分は都合のいい人では生きない、みんなの評価に合わせた自分ではなく自分らしくあるがままで生きるんだという強い意志が入っている歌詞です。
人はみんな自分らしく生きないことで自信をなくしています。周りからいい人と言われ周りから嫌われることを恐れて本当の自分を隠し、本音や本心を出すことをしなくなっていきます。
そんなことをするとどうせ反抗されるだろう、反発されるだろうと、周りを見渡し我慢をしては自分らしくいることを自分自身が否定しているのです。そういう抑圧の中で生きていくならば、逆に周りへの依存心が強くなり不自由の中で得ている偽りの自由の中で自分を埋没させ押し殺して生きてしまうことになります。
全ての生き物は自然に発達します。その発達は常に自立することを求めますから如何にあるがままの自分の姿で周りと共生し仕合せになるかは本能が望んでいるのです。それを我慢するというのは、まるで魂の生長を抑止することに似ています。
魂を磨き、魂を高めていくためにも、あるがままの自分に自信をもってこの現実の世の中で自分を生き切っていくことがいいように私は思います。人間社會は自然界と同じようにそれぞれが与えられた天命に生きることで、はじめて福世かな社會の一員として自分を自立させることができます。
もちろん人はみんな誰しも人から嫌われたくはありません、しかしそのことを優先し一番身近な自分から嫌われたならもう信じることができなくなるものです。一番身近な自分を守ってあげられるのは自分しかありません。それは臆病になることではなく、思い切って本心のままに自分のままにオープンに勇気を出して生きていくことです。自分の生き方が誰かの勇気になるという言葉は、自分らしく生きている人を見てはじめて実感できるものです。人はみんなオープンでいたいと心の中では願っています、言い換えれば自分の周りを信じたいのです。
世間を信じない世界ではなく、世間は信じられる世界に生きたいと願うのはそもそもいのちはいただいているものだからです。自分がオープンでいること、自分があるがままにありのままでいることは周りを信頼して生きていこうと覚悟と決心した清々しい姿です。
本当の自信とは、周りを信じる自分に出会ったときに持てるものなのかもしれません。
最後にその歌詞の中にはこう書かれています。
「どこまでやれるか自分を試したいの、そうよ変わるのよわたし
~光あびながら歩きだそう、少しも寒くないわ」
自分らしく生きることが子どもたちの勇気や自信になるのだから、周囲に迎合するような都合のよい人ではなく、周りを信頼して周りを活かすような本当に善い人になるように自分自らを磨くことを忘れずに日々に精進していきたいと思います。