友立ち~海の真心~

先日、館山でジャック・マイヨールの親友だった方のお話を拝聴することができました。貝のお話やダイビングのお話、また生き方や体験談など本当に愉しいお話をたくさんいただきました。

人は生き方が”からだ”からにじみ出ているものです。

何を大切にして生きているのかは、一目で雰囲気で語りますが話を聴けばその深いところに沈んでいる愛情すらも実感できます。友人というものは、友人の何を愛していたかでその人の目指す生き方が何を目指しているのかを教えてくれるように思います。

私も尊敬する方々がいますが、その尊敬する方々の生き方の中にこそ自分が憧れた夢があります。その夢を継いでいくのが友立ちなのかもしれません。

お話の中で特に印象に残ったものがあります。

生前、ジャック・マイヨールさんはこのままコンピューターが進んで人類が方向を誤れることをとても心配し警鐘を鳴らしていたそうです。そして人類がもしも間違わないのなら、便利さや快適さの半分を自ら手放す勇気が要ると仰っていたそうです。

親友の方がこの話を選んでくださったのも、私たちの志事が子ども第一義の理念で三つ子の魂百までに関係するからです。私たちの目指している今の生き方の本質を理解してくださったようで、とても嬉しい気持ちになりました。

本来、志事はどこまでの広さで世界とするか、またどこまでの深さで物事を決めるか、そしてどれだけ遠いところを見つめて日々を歩むか、つまりは生き方の実践にその人の志した全体像が出てくるものです。世間の評価ではたとえそれはちっぽけで変なことをしているように見えているとしても、その人が夢や愛をどれだけ深く沈めているかでその本当の偉大さが顕れるのでしょう。

人間に対する深い愛はまるで海そのもののようです。

深海に潜る真のダイバーの方だからこそ、その深く潜っているところにあるものの存在を伝えることができるのではないかと感動しました。不思議なご縁をつないでくださった存在のすべてに改めて感謝します。

今日からまたいつもの志事に精進させていただきますが、大切なメッセージを受け取りそれを磨き続けて醸成し、明日の現場実践に活かしていきたいと思います。

ありがとうございました。