「習慣は第二の天性なり」という言葉があります。これは身についた習慣は、知らぬ間に深く浸み込みいつしか生まれつきの性質のようになるということを言う意味です。
この習慣というものは、その人の考え方の癖であり生き方の癖でもあります。その人がどのような癖を持っているかは、人に言われてみなければなかなか分からないものです。なくて七癖とも言いますが、自分には癖がないといくら思っていても他人からみれば沢山あるというのと同じようにその人だけが気づかない癖を持っているものです。
その癖は時として、その人の人生の癖になりますから同じような失敗を何度も繰り返したり、またはその癖の御蔭様で人生が好転し続けていくというものもあります。例えば、素顔の笑顔が多い人はその分、心と感情と行動のバランスが一致することが多いですから他人から信頼され可愛がられていきます。他にはつい自分勝手なことばかり優先してしまう人はまわりから疎まれてしまいます。自分自身では生まれつきだからと最初から決めつけてしまっていますが、実はその癖は自分の人生の習慣によって形成されているということです。
この習慣を見つめ、習慣を変えることができる人は自分を変えることができる人です。自分を変えたいのに変わらないと周りに矢印を向ける前に、自分の習慣は果たして変わっているのかと自分に矢印を向けることで習慣という癖に向き合っていることになると私は思います。
その習慣を変えるために必要なコツは「実践」することです。
実践とは、一言でいえば「執らわれない」ことです。頭で考えているうちは習慣は変わらず、癖も直すことはできません。自ら考えないで日々に前進するには、そこに考えないで済むような何かを持ち続けることで一つの事に執着しない自分をもつ必要があります。
人は何かを悟ればそれに固執しますし、もしくは何かを思えばそれに執着します。そんなことをしてしまえばまた習慣と癖がこびりついてしまいますから、新たな実践を日々に継続することでそういう執らわれをなくしていこうとするのです。
このブログもそうですが、実践していくことは今に集中することでもあり、また自分の中にある執らわれに気付き、それを改善していくことができるからです。上手くいくとか上手くいかないとかよりも決心したことを実践することが何よりも価値があるように私は思います。
自分自身を変革する心は、こうありたいという理想の自分から来ています。自らの理想に向かって視野を広げ、かけがえのない日々に感謝を置き据えて、させていただけることを深く味わって実践を楽しんでいきたいと思います。