インドネシアに「未来のリーダーを育てる奇跡の学校」と呼ばれているグリーンスクールというものがあります。特徴はインドネシア・バリ島のジャングルの中に存在し、建物の全てが竹で作られ、電力は太陽光発電で賄われているというこだわりでできています。
さらにそこに入学するための選考は如何に自然環境に対する自分の想いだけでなく、どれだけたくさんの人たちに影響を与えることができるかをテーマに行われます。つまりは自分の生き方と働きかけが何よりも重要であるとし、それを未来型リーダーの原点に据えているところです。
地球人としてどう生きていくか、それをどのようにグローバルに発信していくかをこの学校生活を通じて仲間と刺激し合い自然に解けこみ学び合うという感じです。
なぜ未来型教育である必要があるか、それは持続不可能な生活を続ける私たち地球人の在り方が問われる時代に入っているからです。このままでは持続しないということはもうほとんど全ての人類がそれを知っていても自我欲に負けてしまい何もできないでいることです。
誰かが何とかしてくれるのを待っているのではなく、自分が地球人として何ができるかを考えようとする取り組みこそ未来型教育であると私は定義します。持続不可能な生活に待ったをかけ、如何にしたら持続可能な世の中にしていけるかをそれぞれの生き方や働き方で世界に示していくことが必要なのです。
私が自然農を取り組み、対話や協力、そして思いやりや真心の実践を会社を使って開発したり発明したりするのもすべては持続可能な循環社會を地球人財の一員としてどう世界に発信するかということを悩んでいるからです。それは地球人としての責任であり、子ども第一義を思えば思うほどに未来のことに責任を感じます。
未来がどうなっていくのかは当然今の私たちの暮らし方に懸っています。グローバル人財とは何か、地球人財とは何か、それは自分の生き方や働き方に責任を持つ自分自身のリーダーになれる人物のことでしょう。
このグリーンスクールの理念にはこうあります。
「私たちはまだ種をまいたに過ぎない。本当に重要なことは、世界の人たちが私たちを真似て、さらに改良を加えて行動すること。常にその瞬間の自分の行為が孫世代にどう影響するのかを考えるようになれば、自ずと未来は変わっていくだろう。第二のグリーンスクールをどんどん作ってほしい。私たちは協力を惜しまない。」
地球人財とは自分自身が主体的に自分自身のリーダーになり、世界の常識を覆していけるような本質的な人物であることです。周りがどういう生き方をしていようが、自分自身が決めた生き方を貫ける勇気と信念、愛と平和に生きる徳才の人物です。
自分がグローバル人財でなしにグローバル人財を育てられるわけがありません、自分が地球人財でなしに地球人財も育ちません。だからこそまずは自らが地球人のリーダーとなるべく実践を積み重ねて人類の未来に発信していくことだと思います。
今日からまた日常の実践に回帰しますが、何のために生きるのか、常に地球規模の意識でリーダーシップを発揮できるようカグヤを通して生き方と働き方を磨いていきたいと思います。