人生一生一期一会

人と人の間にはご縁というものがあります。毎日、人は何かしらに出会いますが同じ道を一緒に歩む中でご縁が深かったということに気づけるものです。どのようなご縁なのか、それは後々ふり返ってみれば自然に明らかになってくるものですがご縁の最中には感情もありますからなかなか気づけないものです。

ご縁というものは、感謝を土台に心を澄ませていくことで観えてくるようにも思います。それは仲間であったり家族であったりパートナーであったり、呼び名は色々とありますがつまりは「一緒」であったということです。

人はご縁を活かせるかどうかで、その人の人生の物語の質量が変わります。

同じご縁であっても、気づかない人、気づく人、また活かす人では全く異なる世界で生きているとも言えます。気づかない人は、自分にも気づかず、気づく人は、自分に出会い、活かす人は自他一体に生きていきます。

そうやってご縁もまた道ですから、5級、3級、初段、達人と、修行練磨することで次第に発達していくようにも思います。そしてもしもご縁の達人になったなら、柳生家の家訓のように「袖をする縁をも活かす」境地に達するのかもしれません。

松下幸之助さんも「人との縁・つながりは大切なもの。縁あることを喜び、誠意と熱意でお互いのつながりをより強めたい。」と仰っていました。素直の達人もまた、ご縁の尊さを活かす人だったということでしょう。

人の縁組というものは、まさに神業でありなぜこの人と一緒に生きるようになったかは神のみぞ知るかのような神秘的なものを感じます。御互いに一緒に生きることに真摯であり、真心と本気の覚悟で必死に生きていくから絆もまたより一層強くなり、繋がりもまた厚く結べます。

昨日の一円対話の振り返りの中である方が「ここにこなければ私はこんな体験ができなかった、この出会いがなければ私は気づけなかった。一生の宝物にします。」と心を澄ませ素直に仰いました。

今の自分をこれまで育ててくださったのはまさにご縁の御蔭様です。

そのご縁の御蔭様を大切にできる人は、ご縁を一生大事に生きている人です。私自身もこれからもどのような縁組であったとしても、誠実に真心と情熱、本気と熱意で踏み込んで”一緒御縁”の感謝をまわりに御恩返ししていきたいと思います。

人生一生一期一会。

いつまでもご縁のままに歩んで往きたいと思います。