自然循環の中にある素直な世界の中で、私たち人間は自分たちの都合の良い世界をつくり上げています。本来の自然に沿った生き方をしていれば、人間の我欲や我執などに縛られにくいものでしょうが実際は個人主義が蔓延しそれぞれが自分の思い通りにしていこうと自分の価値観を優先しているものです。
本来は、すべての生き物たちは自分の都合を優先せずに自然に合わせて自然に沿って暮らしています。それは素直な世界であり謙虚な世界で生きている方が安心して信じた世界の中で見守ってくださっていることを実感できるからです。
そういうものを私たちは神様とも呼びましたが、実際の神様はお願いばかりする存在になってしまい本来の神様の姿とは程遠いものになっているように思います。実際の神様は自然ですから、自然の中にいて自然に沿っているときには絶対的な信の安心の中でその存在を実感できるように思います。
不自然な生き方とは何か、それは人間の都合ばかりを周りに押し付けていく生き方のことです。例えばこれは人間関係でも同じです。自分の価値観を押し付け合っていることをいがみ合い不仲、そして非協力、最終的には戦争に発展していきます。相手に都合がいいことは自分には都合が悪い、御互いに自分の価値観を認めさせようと躍起になっているだけでいつまでも折り合いがつくこともありません。
我儘さというものや自分勝手というもの、自己中心的な考え方があるからこそ価値観の押し付け合いからの人間関係の不仲は広がっていくだけです。だからこそ、そういう時は自分の価値観を見つめそれを手放しゼロベースで流れに従い応じて柔軟性を持って対応するチカラが必要だと思います。
そしてそれが素直さで謙虚さです。
素直さと謙虚さは、自分が何を間違っているかを確認するということです。それは天の声が聴け、自然の声が聴け、周りの声が聴ける状態です。聴けるというのは、自分の心に尋ねて心が感応しているということでもあります。
自分の価値観を手放し、大きな流れに身をゆだねていくことは信じているということです。信じていることがあれば、すべてを受け止めることができます。そして自分の方が変わっていくことを愉しんでいく境地に入ることが出来ます。
境地の体得をするまでどれだけ精進していくか、初心を忘れずに本来の活かされている自分を感じられているか、御縁のつながりが観え続けているか、日々に内省を続けて何が間違っているかを改善することが人格を磨いていくことだと思います。
出会いが人を変えていきます、一期一会の出会いを大切に常に自分に矢印を向けて自然に近づいていきたいと思います。