私たちは自然を観ると、唯美しいと感じる心があります。澄んだ月夜の灯りに包まれたり、沈みゆく太陽の夕陽を眺めたりするとき、心が美しいものを感じます。この美しいということを感じる心というのは原始の魂が宿る様に思います。
原始の魂とは、太古の昔から私たちがその時その瞬間に大切な何かを感じ取っていたということです。言葉にはできなくても、その自然の美しさを覚えるとき、私たちはその美しさを魂で感じ取っているということではないかと思います。
あるがままのものを感じるチカラというのは、人間だれにしろ備わっています。それはこの自然の美しさを感じるときに味わっているからです。本来、自然はそのままで一体でありあるがままで全体であるものです。そこには比較することはありません。そのものをそのままに感じるのは唯一無二の存在であることを実感するからです。
魂はその唯一無二にあるとき、感じるチカラを増すように私は思います。
知識や頭脳ですぐに何かと比べたり、良し悪し正否を分別したりしますが、自然そのものを観るときのようにあるがままの存在を感じて魂が宿るものとつながりながら生きていきたいものです。
原始の魂はいつも自然と同化し同居していました。
時代が変わっても、自然を観て美しいと感じる心を子どもたちに伝承していきたいと思います。