朝起きて囲炉裏に炭をおこすと再び炭に火が入り澄んだ紅色に染まります。その炭は呼吸をしているのが分かり、まるで心臓の鼓動のように波打ちます。そして次第に消えていき、最期は灰になります。
これは私たちのいのちにも似ています。
自然万物は呼吸をすることで生きています。呼吸とは、空気を吐いて吸うことですがこの空気とは単に今の科学で分析されている酸素のことではありません。私が思う空気は、酸素ではなく宇宙の中にあるダークマター、まだ解明されていませんが「いのちの気」のようなものです。
そういうものを万物はいのちを通して呼吸します。炭でいうのなら、紅色に染まっていく過程の中でたくさんの空気を呼吸して燃えていきます。これはいのちや魂で例えるのなら、呼吸をすることで常に気を通しいのちや魂を燃やしていきます。そして人によりますが、途中で燻って炭のままに終えるものもあれば最期まで燃えきって灰になるものもあります。
これは囲炉裏で息を吹きかけて燃やし続けるように、日々に呼吸をし燃やし続けなければ燃え切ることもないのです。いのちや魂が燃え切れば、灰になりそこから復活がはじまります。途中で炭のままに火が消えれば、また新たな火を誰かにつけてもらうかでなければ火は入りません。
自分の火を自分で燃やすのは呼吸することです。太陽系の地球をはじめいのちや魂が冷めないのは呼吸をするからです。呼吸は自らが吐出すこと、そして吸込むことで行われます。
自らが発していると自らに入ってくるというのが呼吸の基本です。
常に燃え続けていくように呼吸を味わい、情熱を絶やさぬように火を容れながら燃え切っていきたいと思います。