変化と成長というのは、日々に地球が廻る様に私たち人間も前進していくことに似ています。自然界も同じく、変化成長を已みません。同時に私たち人間も日々の仕事や出来事、様々な御縁や出会い、挑戦によって変化成長していかなければ時代の流れに取り残されてしまいます。
結局、変化とは人格形成をしていくことであり如何なる出来事に対していかなる人格を磨いたかということが変化と成長には深く関わっているのでしょう。
先日、お客様から興味深い御話をいただきました。
常に物事はその良し悪しや好き嫌いに関係なくどのようなことが起こったとしてもそれは自らの人格を高めるために起きた出来事だとし、その出来事に素直に向き合ってその出来事を受け止めるということです。
そのために必ず行わなければならない3つのことがあるといいます。
- 人や環境のせいにしないこと。
- 人と比べないこと。
- 人の悪口を言わないこと。
つまり言い訳をせずに誰のせいにもせず、何ものとも比較しないということです。これは斜に構えないという言葉の代わりでもあるように思います。何でも斜に構え受け止めないで流していたら、いつも物事の本質やその物事が発生した理由などは考えず、現実から逃げ言い訳ばかりに終始していたら自分が変わる機会を失ってしまいます。
人は自分にとって都合が悪い出来事があるのは、自分の自我欲や執着に気づきそれを手放す機会でありそして自分のとって面白くない出来事があるのは、自分に沁み付いた生き方の癖を直す機会です。
そういうものを如何に受け止めるかで人間の変化と成長が変わってくるように思います。そしてなぜ人間力が必要か、それは周りは変えられず自分の見方を換え変わるしかありませんから徳がいるのです。この徳というのは、人が道を歩み続けて変化成長を已まないことで磨かれて研ぎ澄まされていきます。この徳が磨かれて高まれば、どんな出来事があってもそれを丸ごと前向きに信じることができ、そしてどんな事件があったとしてもそれを全て有り難い御蔭さまと感謝で祈ることができるようになるからです。
人間は産まれてから死ぬまでずっと精進が必要なのは、変化成長こそが生きる意味につながっているからです。もし世の中に成功の秘訣があるとするのなら、それはこの変化成長を已まないことのように私は思います。誰かのマイナスや、言い訳、そして比較をするとき人は「必ず停滞」します。それは変化成長を自らがとめてしまっているとも言えます。だからこそ、誰かのプラス面を観る、そして言い訳をしないで受け容れる、さらには自分の信念や天命を優先し、理念を自分らしく遣り切れば必ず成長と変化の流れが進み時間が物事を解決してくれるように思います。
時間も流れ世界も循環しますから、大事なのは成長と変化をし続けることのように思います。この変化と成長、つまり伸びるチカラこそ変化成長の根源です。日々に来たものを選ばずに、ど真剣に全てのことにニコニコ顔でいのちがけでやってみてそれをじっくりと省みて味わっていきたいと思います。