人は疲れてくると好奇心が減退していくと思われています。しかしそれは刷り込みの一つで、どんな時でも面白いと思える人は好奇心が減退するどころかますます好奇心が発揮されていくものです。
一生は一度しかないものですから、生きているうちは如何に面白いと感じるかということはその人生を豊かし積極的にするうえで大切なことのように私は思います。
高杉晋作に「面白き事なきこの世を面白く」という辞世の句があります。人は後ろ向きになりまじめになってしまうと、次第にマイナス思考になり面白くなくなってくるものです。好奇心の減退とはこのことで、好奇心はどんな時でも笑いに換えたり、どんな時でも好い方に転じて、どんな時でも面白いと思える心を持ち続けることで発揮されていくものです。
もちろん、いろいろなことが起きると体躯は疲れていきます。情報量が多いと精神的にも疲れます。しかしこの疲れは見方を換えれば、体験したから得られるものであり、体験を通して人は本当に大切なことを学んでいます。
自分が体験するというのは、それだけ味わい深い人生になっていくのだからそれをどのように見方を換えて感謝にするかはその人の好奇心の発揮次第のように私は思います。
今の時代、まじめすぎて好奇心を失っている人たちが増えています。幼児性が強い子どもの純粋な感性を持っている日本人が次第に大人びてきて疲れてきています。好奇心を持ってなんでも遊びにして楽しんでいる子どもたちの姿に、私たちは好奇心を学び直す必要を感じます。
たくさんのことが発生しても、その体験をそのままあるがまま味わうこと。そしてぐっすりと眠り、また起きて新しい一日を楽しむこと。仕事にせず作業にせず義務にせず、好奇心でやっていると毎日は面白くなってきます。
自由とは好奇心と一体です。
自由な日々を送るためにも、いかに毎日を面白く生きていくか、子どもたちに習い実践していきたいと思います。