想定外という言葉があります。
人は想定内の出来事に対しては準備していたといいますが、想定外のことだったので仕方がないとも言います。しかし本来、生きていたら想定外の出来事ばかりが起きるものです。
だからこそ想定外に備えることを本当の準備とも言います。
例えば、事故や災害なども同じくある日突然発生するものです。最悪の事態を考えておけば、それなりに日常を気を付けますがそこまで考えることをなかなかしないものです。それは決して楽観的なのではなく、単に思考停止しているとも言えます。
本来の楽観的というのは、最悪の事態を想定した上で最善の準備を怠っていないときに出てくるものです。なぜなら楽観性というのは、善いことになると信じている境地があるということでそれはどんなことがっても転じ福にしていこうとする日ごろの実績を積んでいるからでもあります。
突然人間は楽観的になれるのではなく、日々の小さな積み重ねによって楽観的になるのです。その積み重ねは常に真心を盡した分だけ楽観的になれるように思います。
大事なことを忘れないために続ける実践もまた、その積み重ねの一つになります。
想定外に備えるというのは、すべてのことは想定外であるという謙虚な姿勢を忘れないことかもしれません。常に教えていただいている、また間違っていることを気づかせていただいているという生きる姿勢が想定外に備えることのように私は思います。
論語にある、「学べば即ち固ならず」はその謙虚な学びの姿勢こそが視野を広げてくれるということを伝えているようにも思います。
常に学び続けているか、常に深め続けているか、そこに楽観性の本質があります。
引き続き、大事なことを忘れず楽問を実践する日々を歩んでいきたいと思います。