ニーズと真の豊かさ

時代の変化とともに人々のニーズも変わっていきます。それは仕事でも同様にかつてはお客様のニーズだったものが時代が少し変われば環境も変わりますからニーズもそれによってすぐに変わっていきます。

相手のニーズは何かと感じる力は、変化への順応性でもあります。そのためには相手の話を聴いて相手の立場にたって物事を考える訓練が必要になります。人は我が強すぎると、自分の視点や観点だけを相手に押し付けるばかりでニーズを考えなくなってしまいます。

もしも相手が自分だったらと考えてみれば、自分にどのようなことを求めているかが共感できるからです。それを相手と話し合っていくうちに、お互いの協働が合わせやすくなります。

昔のように物がなくサービスもなく、ニーズが分かりやすかったころにくらべ物が溢れほとんどのことがお金で手に入るようになった世の中においては複雑になっていますからより潜在的なニーズをつかむ必要があります。

それは表面上のニーズではなく、万物根元に共通するニーズのようなものです。たとえるのならば心や魂から求めているニーズのようなものともいえます。

それは初心であったり生き方であったり、何のために生まれてきて、どんな人生を送りたいかのような万人に共通するニーズのことです。日常の生活で出てくる不満や障害からのニーズで満たされやすいものですが実際はそういうものが消えれば潜在的ニーズが出てきます。

これは怪我や痛みがもっとも痛いところが治ってくると他の個所の怪我の痛みが出てくるように深いところの痛みは気づかないだけで誰しもが抱えているものです。

初心や理念といったものも同様に、生き方ですから本当にその人が心から願い魂から渇くようなニーズは真の豊かさに直結しているように私は思います。

引き続き、理念や初心伝承の仕事を通してその人の自己実現から周囲の子どもたちへのお手本になる生き方を伝道していきたいと思います。