昨夜、無事にドイツのミュンヘンに到着し安着祝いとしてドイツ料理やビールなどをみんなで楽しみました。ミュンヘンは、伝統と革新が常に行われておりまちづくりにおいても参考になるところが多々あります。中央駅にも行きましたが数年後に向けて全面改修されるビジョンが映像で紹介されていましたが、周囲の伝統的な古い建築物に囲まれたこの駅が、近未来に目を向けた最先端の技術で建造されているのを知り本質的な議論が交わされて物事が動いているのではないかと洞察できます。引き続きドイツのはじまりに続けて少しミュンヘンのことを深めてみます。
このミュンヘンはバイエルン州の州都でありベルリン、ハンブルクに次いでドイツでは3番目に大きな都市で、市域人口は140万人近くに達しています。そしてバイエルン州はヨーロッパでも最も古い州の一つで、その歴史は6世紀までさかのぼります。
中世の時代から19世紀初頭まで、バイエルンは強力かつ巨大な公国でありそのはじまりはヴェルフェン家、続いてヴィッテルスバッハ家が統治しました。今回、週の後半に訪問するレーゲンスブルクは精神的かつ経済的にも重要なヨーロッパの中心地に発展した都市であるとも言われます。
そのバイエルンは1806年1月1日から1918年11月8日までの間、百年以上にわたって6人のバイエルン王が立憲君主制によって統治されていました。最初のバイエルン国王はマキシミリアン・ヨーゼフ1世で、彼は皇帝ナポレオン1世との同盟によって国王になった人物です。
しかし第一世界大戦の影響を受け、共産主義のバイエルン・レーテ共和国によって変えられ1919年には議会制民主主義となり、ナチスの政権下ではバイエルンの自由が奪われましたがその後の1946年12月1日にバイエルン自由州の設立が国民投票によって承認され今に至ります。
このミュンヘンは、芸術も戦争も、文化も伝統もすべて突出した観光の場所とも言えます。この観光はこの場所から学ぶことが多いという意味でこのミュンヘンで起きた様々な歴史を紐解けば、激動の歴史と人間の生き様が詰まった知恵の結晶の場所であることを再確認できます。
ヨーロッパの歴史の教訓を得て、今、このミュンヘンは何処に向かっていくのか。
今回の訪問では、伝統と革新と現代と未来をこの場所で感じてみたいと思います。