生きていく中で、尊敬する友人と出会い、その友人たちの生きざまを拝見していると、敢えて自ら苦労を選択して大変な思いをしていることが多いように思います。その苦労している最中は、傍で見守っていても辛く厳しく、時折もうその辺でいいのではないかと深く心配することもあります。
しかし、自ら苦労を選択して前に進んでいく姿にそこには単に苦しみを受け容れるだけではなく喜びの先送りをして後に必ず訪れる偉大な仕合せを心から信じて時を待っているかのような気配もあります。
人間は、最終的には一人で生まれて一人で死ぬようにすべてのことと一人で正対していくしかありません。いくら代わってあげたいと願っていても代わってあげることもできず、その人のために祈ることしかできません。
しかし信じて見守っていけば、必ずその人の苦労が報われていつの日か楽しい笑顔と豊かだったその当時の苦労のことを思い出し、祝福の思い出に変わっていきます。そこまでの道のりを単につらい苦しいだけのものとするか、それともそれもまた人生だと受け容れて自分を変える力にするかは、その人の心が決めているとも言えます。
その心を励まし元氣づけ、支えて応援してくれる仲間や友人は道の友であり、同志であるとも言えます。絶望するからこそ、挑戦しようとする希望が湧いてくる。そういう生き方をする友達に恥じることがないように、信念を磨き、勇気を高め、努力と運と丹精を籠めて子ども第一義の道を邁進していきたいと思います。