暮らしフルネス

人間は身体が発達していくように心も同時に発達していきます。そして身体は次第に年老いて機能を止めていきますが、心は赤ちゃんのように研ぎ澄まされていくものです。身体の影響を受けなくなればなるほどに、心は真空状態に近づいていきます。

人間は不思議ですが、常に今此処に心があって心と向き合うことで心は今を味わい日々に豊かに育っていきます。

今の人たちは忙しすぎて心と向き合う時間が取れてないように思います。

先日、スタンフォード大学で行っているマインドフルネスの方の著書を拝読する機会がありました。そのワークショップの中で、あなたは誰であり、どんな目的でこの世に来たのかとシンプルな問いをお互いにしていました。

さらに、自分の心の受け容れている面と受け容れていない面を明確にし、そのすべてを一つの円にしていくという取り組みを行っていました。まさに一つの心になるための仕組みです。

あるがままを受け容れるのは心の作用です。心は現実で受け入れられないこともそれを必然であると認識しています。しかし人間は知性がありますから、いつまでも現実と逆らってしまい心は次第に離れていくのです。

今がどのようなものであったとしても、そのありのままの今を受け容れることで心が何を望んでいるのかが自明してきます。心は自然のように雄大に悠久の流れをもっていますから、日々にあくせくしていたら心のリズムも壊れていくかもしれません。

忙しい日々であっても、ちゃんと味わって生きるということが何よりも大切なのです。私のこのブログもまた、日々に早朝の未明から振り返り充実した心で向き合っています。

私の造語ですが、かつての日本の先人たちのように自然と共に雄大に悠久に生きて、日々の暮らしをフルネスにしていくというのはこのような今を味わう内省の実践を味わう生き方をしていくことです。

BAの開校にあたり、その目的や仕組みを明確にしていきたいと思います。