今度、カフェを手掛けることになり改めてその歴史を深めています。
そもそもこのカフェは、本来はコーヒーの意味でそれが転じてコーヒーを飲ませる飲食店を意味するようになったといいます。そこに場が生まれ、次第に時代の話題を談笑したり情報交換できるようになりみんなに親しまれたそうです。
一概にカフェといっても目的がそれぞれに異なりますから、多様なカフェが世界には存在しています。例えば、ちょっとしたミーティングのためであったり、ゆったりと寛ぐためであったり、人と会うためであったり、純粋にコーヒーを飲むためであったり、美味しいものを食べるためであったり、哲学や思想を語り合うためであったり、生き方を見つめるためであったり、孤独を味わい楽しむためであったり、色々な場を形成しています。
日本では明治期になってはじめてカフェが入ってきましたが、西洋のように芸術家たちのサロンのようにはならず次第にアルコールなどを提供する風俗営業の業態になったといいます。そして戦争になってコーヒー豆が輸入されなくなることでカフェはなくなり、戦後にまたコーヒー豆の輸入と共にインスタントコーヒーの自由化がありブームが来て全国各地にカフェが増えてコーヒーが人々の暮らしに根付いていきました。
1981年頃にはすでに国内の喫茶店の数は15万件を超えるほどまで増えてこのときが日本最大の喫茶店ブームであり、喫茶の「黄金期」と言われていたといいます。現在でもコンビニよりも多い7万件以上のカフェが日本には存在しているといいます。
これからどのようなカフェの場が必要か、少しずつ深めつつ子どもたちの未来のための設計を進めていきたいと思います。